拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ42)

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第39話　空気ページ42

風「黒トリガー奪取の命令は解除された。風刃を手放す気があったなら最初からそうすればよかっただろう。わざわざ俺たちと戦う必要もなかった」

風間さんもぼんち揚をサクサク食べている。

うん、たまに食べると美味しいよね。

迅「いやぁ、どうかな。昨日の段階じゃ風刃にはくが足りなかったと思うよ」

かえりたーいかえりたーいあったかい我が家が待っている～♪

明日も学校あるんですけど、寝たいんですけど！

ココアを一口飲んでさっさと帰らせろ、という視線を送ってみるが迅はどこ吹く風。

迅「太刀川さんや風間さん達のおかげでやっと鬼怒田さん達を動かせたって感じかな」

風「A級上位の俺たちを派手に蹴散らすことで風刃の価値を引き上げたということか」

迅「ご名答。それがプランB」

風「全くむかつく奴だ」

もっと言ってやってほしい。

そして、本当に今私がここに居る意味！

帰らせて！！こたつに入らせて！！

太「そうやって風刃をうってまでネイバーをボーダーに入れる目的はなんだ。何を企んでる」

迅「城戸さんにもそれ聞かれたなぁ」

そういって取引の様子を教えてもらった。

迅「そのうちに新しく入った遊真ってやつが結構ハードな人生送っててさ。俺はあいつに楽しい時間を作ってやりたいんだ」

「……」

太「楽しい時間？それとボーダー入隊がどうつながる？何か関係があるのか？」

迅「もちろんあるさ。俺は太刀川さん達とバチバチやりあってた頃が最高に楽しかった。ボーダーにはいくらでも遊び相手がいる。きっとアイツも毎日が楽しくなる。あいつは昔の俺に似てるからな。そのうち、上に上がってくると思うからそんときはよろしく」

またぼんち揚を食べながら言う。

ココアを飲み干してゴミ箱に入れる。

というかさっきから私空気。いる意味無いじゃん。

何で呼び出されたの、不思議だわー。

太「へぇ、そんなにできる奴なのか。ちょっと楽しみだな」

うん、私完全に空気。

風「いまいち理解できないな。そんな理由で争奪戦であれほど執着したブラックトリガーを。アレはお前の師匠の形見だろう」

迅「形見を手放したくらいで最上さんは怒らないよ。むしろボーダー同士の喧嘩が収まって喜んでるだろう」

最上…。

迅の師匠で5年前に亡くなっている旧ボーダー創始者のひとり。

…さて、次の風刃の使い手は誰になるんだろうね。