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9.過去編2 ページ10

マ「ゴホッ.....」


ロ「姫よ、入るぞ。ラースが料理を作ってくれた。これを食べておくれ」


マ「これは....?」


ロ「これはみそしるというものらしい。ホムラの方に伝わる郷土料理での。わしも見るのは初めてじゃ。ラースがホムラで手に入れたみそというものを使っているスープのようなものじゃ」


マ「ありがとうございます。ではいただきます......!
おいしい!中に色々な具が入っているんですね」


ロ「ワシも少し飲ませてもらったが中々美味じゃったのう。それを食べ終わったらワシが薬を作っておいたからそれを飲んでゆっくり休んでおれ」


マ「ありがとうございます、ロウ様。ラースにも礼をお伝えください」


ロ「ああ、おやすみ、姫」




そして夜が明けた


ラース「お、起きたか、マルティナ。体調はどうだ?」


マ「おはよう、ラース。昨日は色々ありがとう。まだ辛いけど昨日ほどではないわ。少し水をもらえるかしら?」


ラース「ああ、いいぜ。だが無理はするなよ。もうしばらくしたらまた出発するから昨日と同じ体制で行こう。村まではもうそんなに遠くはない。村についたら本格的に休めるしな」


マ「......少し聞いてもいいかしら?」


ラース「?ああ、どうした」


マ「どうして初対面の私達にここまでよくしてくれるのかしら?決して嫌な思いとかじゃないしラースの人柄かもしれないんだけど中々いないじゃない?」


ラース「ああ、そういう事か....。
俺は基本一人で旅をしてるんだが流石にお金を稼がないとやっていけないからな。だから大体は商人とかの護衛をしてたりするんだ。

だけど少し前に旅行帰りの家族づれを護衛した事があってその時にまだ小さい女の子が病に落ちてしまってな。俺は回復魔法は使えないから普通の看病しかできなかったんだ。

急いで村まで護衛したんだがつく頃にはかなりひどい状態でな。医者の人にもかなり迷惑をかけてしまったんだ。

家族にはお礼を言われたが俺はその時対処が遅れた事を悔やんでな。その時の事を自然にマルティナと重ねてしまったのかもしれないな。不快に思ってしまったらすまない」


マ「ふふ、大丈夫よ。そんな事があったのね。ラースは優しいのね」


ラース「そうか?ありがとな」


マ「話を聞かせてくれてありがとう。それじゃ私はまた横になってるわね」


ラース「ああ、ゆっくりしてろよ」


そしてプチャラオ村に到着

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作者名:はるさめ | 作成日時:2020年1月7日 23時

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