8.過去編 ページ9
ラース「2人は一体どこへ向かってたんだ?」
マ「ここからしばらく先にあるプチャラオ村に行こうと思っていたの」
ロ「じゃが、途中でマルティナの体調が悪くなってのう。近くに休める場所を探していたんじゃが、見つからなくてのう」
ラース「なるほどな。俺もプチャラオ村に向かおうとしてたんだ。俺も一緒に行くよ。さっきみたいに戦闘になると大変だろ?それに、村まではまだ距離があるからな」
ロ「おお、それはありがたい。お願いしてもよいかの?ラースよ」
ラース「もちろんだ。じゃあマルティナは俺の背中に乗ってくれ。歩いているよりは楽になるはずだ」
マ「わざわざごめんなさい。お言葉に甘えさせてもらうわね」
ラース「気にすんなよ、人助けだからな。戦闘になったら俺とじいさんがメインで戦おう。マルティナは後ろの方で待機していてくれ。体調が悪くなった言えよ。それじゃあ向かおうか」
しばらく戦闘を繰り返し....
ロ「ラースの魔法は少し変わっておるのう。詠唱時間が短いのかのう?」
ラース「ああ、俺の魔法は発生を早めるために詠唱に必要な文字を少し省いているんだ。だから人より早く魔法が打てるんだ。その分威力は落ちるけどな。魔物相手だとそれでも牽制にはなるからその隙に次の攻撃に移るんだ。しっかりした魔法も打てるぞ?」
ロ「中々面白い発想じゃの。わしにも後で教えてもらってもよいかの?」
ラース「構わないぜ。そろそろキャンプ場が見えてくるはずだ。急ぎでなければ今日のところはそこで休むか。無理は禁物だからな」
マ「私達も急ぎの旅ではないからそれで大丈夫よ」
ラース「じゃあもう少しだな......!この先に魔物がいるようだな。マルティナ、降りてくれ」
その後キャンプ場のキャンプ内にて
マ「ゴホッゴホッ....」
ロ「また悪化してきたようじゃな。何か食べたいものはあるかの?」
マ「すみません、ロウ様。あまり食欲がわかないです」
ロ「なに、謝ることなどない....じゃが何か食べておいた方がよい。待っておれ、ラースに少し聞いてこよう」
ラース「お、じいさん、マルティナはどうだった?何か食べれそうだったか?」
ロ「いや、体調がまた悪化したみたいでのう。食欲がわかないそうじゃ。じゃが何か食べさせねばならんからのう、何か食材はあるかの?」
ラース「ふむ、そうだな......
お、そういえばまだあれがあったはず....」ゴソゴソ
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作者名:はるさめ | 作成日時:2020年1月7日 23時