7.出会い ページ8
その夜、キャンプ場にて
マ「........」
ベ「マルティナさん、村の方ずっと気にしてるわね」
ロ「ラースが心配なのじゃろう。一日で全てを失ったラースと16年前のあの日の自分と少し重ねておるのじゃろう。それに、今のラースの気持ちはわしにもよくわかるからの」
カ「....なあ、少し聞いてもいいか?」
ロ「どうしたんじゃ?」
カ「じいさん達やラースは過去に面識があったみたいだがどうやって出会ったんだ?」
マ「ああ、それは5年ほど前にね、私が旅の最中に風邪をひいてしまったの。その時に運悪く魔物に囲まれてしまってね」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ここから回想シーンです。
マ「はぁ....はぁ....」
ロ「姫よ、その体で無理してはならん」
マ「ですがロウ様、今は囲まれております。そんな事言っている場合ではないでしょう」
???「旅の方!伏せてください!」
ロ、マ「!!!」
???「イオラ!」
ドオオン!
???「パワフルスロー!」
ジュワ〜
???「大丈夫か?急にすまねえな」
ロ「いや、助かったぞ。ありがとのう」
マ「ありがとう。あなたも旅の人かしら?」
???「ああ、そうだ。無事で何よりだな....ん?君、顔が赤くないか?風邪か?」
ロ「そうじゃ、姫よ、お主は休んでおれ」
マ「いえ、私は平気ですよ」
???「ちょっと失礼。....おいおい、かなり熱いじゃないか。動いたら悪化するばかりだぞ。
ちょっと待ってな。魔物が寄らねえようにこの近くに聖水をまいてくる。それと、少し進んだ所に川があるからそこで水も持ってくる。じいさんはその子を見といてくれ」
マ「あ、ちょっと!」
ロ「姫よ、今は彼の言う通りゆっくりしておるんじゃ」
マ「....わかりました」
10分後....
???「戻った、大丈夫か?」
ロ「おお、わざわざすまんのう」
???「いや、平気だ。タオルを濡らしてきたからこれを額に当てて冷やした後結べる紐で軽く縛っておこう。少しは楽になるはずだ」
マ「ありがとう。そう言えばあなたの名前まだ聞いてなかったわね」
???「あ、すまねえ。名乗るのが遅れたな。俺の名前はラースっていうんだ。よろしくな」
マ「ラースね、よろしく。私の名前はマルティナよ」
ロ「わしはロウという。じいさんでも構わんよ」
ラース「.....よろしくな、2人とも」
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作者名:はるさめ | 作成日時:2020年1月7日 23時