47.温泉2 ページ48
部屋内
ラース「(またか、まあ構わないが)マルティナ、どうやら浴衣があるみたいだ。着たことはあるか？」
マ「いや、私はないわね。こんな大きな布をどうやって着るの？」
ラース「これはな、この帯で腰のところで結んで着るんだ。俺が一回着てみるな。見ていてくれ」
マ「ええ、ありがとうラース」
バサッ！
マ「え！ちょっと、どうして服を脱ぐの！？」
ラース「いや、これは下には下着以外着ないで着るものなんだ。流石に今は全部脱がないけどな、少し楽になるだけだ。驚かせてすまないな」
マ「あ、ああなるほどね、そうだったの」
ラース「それでまずは腕を通して.....ってマルティナ俺のもっと近くにこないと見えづらいぞ、背中の方にこいよ」
マ「わ、わかったわ(そ、そうよ、これは着方を教わるだけ、大丈夫)」
ラース「その後ここを....」
マ「(こうやってみるとやっぱり私よりも筋肉がすごいのね、男の人.....なのね)」
ラース「そして、この帯をまたこっちへ....」
マ「(ラースっていい匂いするのね、顔もよく見ると結構整ってるし強いし、頼りになるし欲張りすぎないかしら)」
ラース「これで終わりだ。わかったか、マルティナって近っ！しかも俺の顔見てたのか？なんか付いてたか？というかちゃんと聞いてたのか？」
マ「はっ！いえ、ごめんなさい！話は聞いてたわ、意外と結び方以外は簡単なのね、ありがとう」
ラース「....そうか。それならいいがマルティナみたいに綺麗な人の顔が近くにあるとドキッてするからやめてくれよな」
マ「え？....そ、そう？ありがとう」
ラース「あ、ああ....」
マ「.....」
..........
ラース「....へ、変な空気になっちまったな。そういえば浴衣には色んな種類があったぞ。ちょっと待ってろ。.....よし、マルティナにはこれだな！」
それは紺色に金色の刺繍が入った浴衣だった
マ「私にこんな綺麗なの似合うかしら」
ラース「それは絶対大丈夫だ！マルティナなら絶対似合うからな」
マ「そう？ありがとう。ラースのはどんなやつなの？」
ラース「俺のは適当でいいだろ」
マ「！ダメよ、色々あるんでしょ、ラースに似合うのもあるわよ....ほら、これとか！」
それは紺色に赤い刺繍が入った浴衣だった
ラース「.....俺に似合うかな。まあ折角マルティナが選んでくれたしそうするか、よし！風呂入りに行くか！」
マ「そうね。楽しみだわ」
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作者名：はるさめ | 作成日時：2020年1月7日 23時
