44.化ける魔女 ページ45
本が光りだした!
シャ「う....ここは?」
エ「ご無事でしたか、シャール様」
シャ「.....そうだ、思い出しました。魔女が私をこの本の中に閉じ込め女王に化けていたのです」
エ「よかった。記憶もきちんとしておられますな、一時はどうなるかと思いましたがもう安心です。魔女は私達が封じました」
シャ「ありがとうございます。皆さんのおかげでクレイモランに平和が戻りました。何かお礼をしなければなりませんね。
そうだ!本の中で聞いていたのですが皆さんオーブが必要なんですよね差し上げますから後ほど城に来てください。それではこの本は預かりますね」
ラース「待ってください、この本は危険です。私達が預からせてもらいます」
シャ「あ、あら。そう」
ベ「よかったわね、イレブン。オーブはすんなり貰えそうよ」
ラース「この本はイレブンに預けておくな、俺は街の人達に情報を集めてこよう」
魔女の禁書をてにいれた
カ「俺も街の方に行ってくる」
クレイモラン城前
???「ねえ.....ちょっ.....まっ....き....すか」
ベ「今何か聞こえなかった?」
セ「お姉様急にどうしたんですか?」
ベ「変ねえ。聞き間違いかしら」
玉座の間
シャ「イレブンさん、よくいらっしゃいました。さっそくブルーオーブを差し上げましょう。さあ、もっと私のそばに....」
???「ちょっとまって」
ベ「!ねえ、イレブン。その本から声がするわ」
本を開く
シャ「まって!私が本物のシャール。目の前にいるのは魔女が化けた偽物よ」
シャ「え!?そんな訳ないでしょう。皆さん騙されてはいけません。本の中の魔女が嘘をついているのです」
ベ「しつこいわね、私達が二度も騙される訳ないでしょう。封印されたんだから本の中で大人しくしてなさい」
シャ「違います!エッケハルトの詠唱が途切れた事で封印は失敗したんです。私を信じてください」
シャ「イレブンさん!封印は成功しました。魔女の嘘に騙されてはいけません。私を信じてください」
エ「お待ちください!ここはどちらが本物か判断する為に10年シャール様の教育係を務めた私からある質問をします。
クレイモランに代々伝わる家宝とは何か。父上の教えを受けた女王様ならわかるはず」
シャ「ブルーオーブに決まってるわ!」
シャ「厳しい冬を耐え抜き勤勉に働くクレイモランの民。それこそがクレイモランの宝。お父様がいつも言っていた事です」
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作者名:はるさめ | 作成日時:2020年1月7日 23時