42.魔女と聖獣 ページ43
古代図書館
スライム「人間が来るなんて珍しいね。ここは古の時代の書物がたくさんある古代図書館だよ。折角来たんだからいい事教えてあげる。
この図書館は特殊な構造をしていてね、スイッチに手をかざすと壁や階段が動いて行けなかった場所にも行けるようになるんだ。まずは僕の隣にあるスイッチに手をかざしてみなよ。そしたら別のスイッチが使えるようになるよ」
ラース「なるほどな、ただの図書館じゃないって事か。みんなで手分けして魔女の手がかりになりそうな本を探そうぜ」
古代図書館3階
エ「おお！これじゃ。この本を読めば魔女を封印した時の事がわかるはずじゃ。では読むぞ
魔女の魔力は余りに強大だった。私の力を持ってしても倒す事はおろか封印する事すらできなかった。そこで私は魔力を吸い取る聖獣を操り魔女の魔力を吸い取ってから魔導書の中に封印する事にした。
この計画は成功し魔女を封印した禁書を古代図書館に収めた後私はミルレアンの森で聖獣と共に余生を過ごす事にした。なるほどな。この聖獣とやらが魔女を倒すには必要らしいな」
ベ「ミルレアンの森に聖獣なんていた？魔女の手先ならいたけどイレブンが討伐したわよね？」
エ「バッカもん！これを見よ！お主が倒したのはここに書かれてある聖獣じゃ！」
イ、ベ、ラース「！？」
ベ「でも女王様がミルレアンの森にいる獣は魔女の手先だって言ったのよ！イレブンは悪くないわ！」
エ「何？シャール様がそう言ったのか？ふむ、なぜそんな事を....」
ラース「......なるほどな、そういう事か」
ベ「何かわかったの？ラース？」
ラース「最初からおかしいと思ってたんだ。
彼女は兵士達を派遣してきた国の名前を、ましてやデルカダールの名前を女王であるにも関わらず知らなかったからな。
そしてその隣に刻まれてる紋章、シャール様が持ってた本と同じだよな。その紋章は禁書の紋章だとそのページに書いてある。
つまり、シャール様は魔女の禁書をあの時持っていたという事だな。これでもうわかったんじゃないか？」
イ、ベ、エ「！？」
ベ「ここで考えていても仕方ないわ。直接聞きにいきましょう」
イ「うん。もしかしたら戦闘になるかもしれないから準備もしていかないとね」
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作者名：はるさめ | 作成日時：2020年1月7日 23時
