33.壁画の世界 ページ34
マ「くっ！ふんっ！」
ラース「マルティナ！どいてろ！はあっ！」ガンッ！
ラース「駄目だ！開かねえ！」
シ「見て！壁画が！」
ベ「きゃあーー」
壁画の世界
イ「くっ....」
カ「何だこの奇妙な場所は？夢の中ってわけでもないな」
セ「何だか不思議な感じがしますね。まるで絵の中に入ってしまったよう」
ラース「そんなのアリなのかよ」
シ「ねえ。もしかして、メルちゃんもこの場所に連れてこられてるんじゃないかしら。どの道いつまでもここにいても仕方ないし探してみましょう、イレブンちゃん」
イ「確かにシルビアの言う通りだね。メルちゃんを探しながら帰る方法も探そう」
マ「こんな所でも魔物はいるみたいね。慎重に進みましょう」
その後
カ「あそこにいるのはさっきの観光客達じゃないか？おい、アンタらそこで何してんだ」
セ「皆さんはここに集まって何を？それにこの女性の方は遺跡の壁画にも描かれていましたがどなたなのでしょう」
ベ「どこの誰だか知らないけど自己主張激しすぎじゃない？」
？？？「カカカ妾の美しさがわからぬとは子どもとは言え愚かよのう」
全員「！！！」
？？？「カカどこを見ておる、こちらじゃ愚か者どもよ」
ラース「みんな！絵だ！」
セ「絵が動きました！」
？？？「ひい、ふう、みい....ふむ、8色か。汚い色ばかりで飽いていた所じゃ、歓迎するぞ、ようこそ我が世界へ。特にお前。お前は他の者とは違うな。なかなかよい色になりそうじゃ」
イ「！？」
？？？「先だって妾に魅了された者同様残らず吸収し妾の美を支える一部としてくれよう。どのような色になるか楽しみにしているぞ」
観光客達「うう.....ああ....」
セ「ああ！皆さん行ってはいけません！」
シ「危険な匂いがプンプンするわ。早くメルちゃんを見つけてこの場所から出た方がよさそうね」
壁画世界内部
セ「これは....一体何を？....とても嫌な感じがします」
シュルルル！グバア！
ベ「何あのツタ！口を開いたわ！」
フワー
ラース「観光客達が浮いていくぞ！まさかこれが吸収なのか！？」
カ「チッ！こっちにも来るぞ！」
ロ「こやつらに吸収させるためにあの者達やワシらをこの世界に引きずり込んだのか」
マ「囲まれたわ！」
イ「！」勇者の痣が光りはじめる
グウウウ！ドスン！
カ「みんな！あっちだ！」
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作者名：はるさめ | 作成日時：2020年1月7日 23時
