23.海底王国へ ページ24
白の入り江
ラース「これは....ロミアの手紙だ」
イレブンさんへ。
あなたがこの手紙を読んでいるという事は私の身に何かが起きたのでしょうね。
最後まで迷惑をかけてごめんなさい。イレブンさんは私が知る人間の中でキナイの次に優しい人です。
お約束通り海底王国へお連れします。手紙の隣にあるマーメイドハープが導いてくれるでしょう。
ソルッチャ運河を抜け内海の中心にある光の柱でハープを使ってください。海底王国へ着いたら女王様に私は幸せだとお伝えください。本当にありがとうございました。
ラース「.....イレブン、色々思う事はあると思うが海底王国へ行ってロミアの言葉を女王様に伝えよう」
イ「うん....そうだね」
カ「これだから人の色恋沙汰にはつっこみたくなかったんだがな、だが真実を伝えたイレブンは正しいと俺は思うぜ」
光の柱
マ「ここでこのハープを使うのね」
イ「そうみたいだ」
セ「船が泡に包まれましたわ!」
海底王国ムウレア
ロ「ほっほう。ここはまるで天国じゃのう。いやぁ〜長生きはしてみるもんじゃ」
カ「海の中だってのに息ができるぜ。これも人魚の不思議な力ってやつか」
ラース「これで海底に沈んだっていうオーブを確かめられるな」
イ「うん、虹色の枝も光ってるから近くにあるんだと思う」
マ「まずは女王様に会わなくちゃ、オーブもそうだけどロミアの事を伝えなくちゃ」
玉座の間
???「お待ちしておりました。イレブン。ようこそ、海底王国ムウレアへ。私は人魚の女王セレン」
カ「イレブンだと?あんた何でこいつの名前を知っているんだ?」
セレン「ふふ、私はちょっとした魔法が使えるのです。地上のすべてを知っていますわ。
さっ、難しい話は後にしましょう。早速ですがイレブン、あなたが探しているのはこれでしょう?ロミアの事ではお世話になりました。これはお礼です。あなた方にお返ししましょう」
グリーンオーブを手に入れた
セレン「私は見ていました、ロミアとキナイのことを。陸に上がった人魚は泡となり消える。このオキテを超えて愛し合おうとした者達は他にもたくさんおりました。
人間と人魚は共に生きる道を何度も探してきました。けれどそれは叶う事のない夢。私達人魚から見れば力も体も弱く未熟な心を持ったあなた方人間はとても危うい。
しかし、瞬きのような一瞬の中で何かを求め力強く生きる姿は一際輝いて見えるのも事実。人間が海底に憧れるように人魚もまた地上に憧れるのです」
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作者名:はるさめ | 作成日時:2020年1月7日 23時