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18.ナギムナー村 ページ19

ラース「海底王国なら海底に沈んだと聞くオーブの手がかりがあるはず。イレブン、ロミアのお願いを聞いてあげようぜ」


イ「うん、そうしよう」


ロ「ありがとうございます。キナイのいるナギムナー村ははるか東のホムスビ山地の海岸にあります。
キナイは荒波のように男らしく、潮風のようにさわやかで海のように大らかな人がキナイです。船は私が動かせるようにしておいたのでよろしくお願いします!」



ナギムナー村


シ「フフフッ!ここがナギムナー村ね。ロミアに聞いた話だと世界一の真珠がとれるって有名らしいわ」


べ、セ「ステキ!」


シ「青い海!白い砂浜!きらめく真珠と屈強な男達!まさに地上の楽園ね!」


ラース「.....だが活気がないみたいだ、男たちは見当たらないしな」


カ「何だか訳ありみたいだな。まあいい、面倒事はゴメンだ。キナイとやらを探しに行こうぜ」


マ「すみません、キナイという人を知りませんか?」


おばさん「キナイという人を知りたかったら教会にキナイのお母さんがいるからその人に聞いてみるといいさぁ〜」


イ「ありがとうございます、教会に行ってみようか」

教会


子ども「あ、おばあちゃんだ!みんな紙芝居が始まるぞ!」


おばあちゃん「みんな。静かにお聴き。今からの話はこの村に伝わる忌まわしき呪いのお話じゃ。この世で最も美しく最も恐ろしい生き物の物語じゃ。

昔々この村にとてもウデのいい漁師がおりました。村長は漁師を気に入り自慢の一人娘と結婚させました。娘は漁師が大好きでした。村長はこれで村は安泰だと安心しておりました。
しかし、悪魔のような嵐が漁師を海に放り出しました。漁師は死を覚悟しました。
しかしそこにそれはそれは美しい人魚が現れこう囁きました。

生きたいならば魂おくれ

その後死んだと思われていた漁師が帰ってきました。
娘は大層喜びましたが漁師は別人のようでした。
毎日海を眺めては人魚と結婚するんだと言うばかり。
さらに娘を見捨て村を出るんだというばかり。
村長は怒り漁師を捕まえ漁師の船を燃やしてしまいました。
こうして人魚に魂を喰われた漁師は暗くさびしいしじまヶ浜に閉じ込められてしまいました。

今日はここまでじゃ。みんなまた明日」


ラース「すみません、聞きたい事があるんですけど」


おば「おや、旅の方かね?こんな老いぼれに何か用かの?」


ベ「私達漁師のキナイって人を探してるの。この村にいるらしいんだけど」


おば「キナイは私の息子だよ」

19.呪い→←17.白の入り江



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作者名:はるさめ | 作成日時:2020年1月7日 23時

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