11.過去編4 ページ12
村の宿屋にて
ラース「まさか宿をタダにしてくれるとは、ラッキーだったな」
マ「そうね。出費が少なくなっていい事だわ」
ロ「マルティナよ、寝ていなくて大丈夫かの？」
マ「はい、ロウ様。薬が効いてきたのか楽になってきました」
ロ「それはよかった....ラースや、これまでの戦闘を見ているとお主かなり腕も立つし頭も回るようじゃの。どこで教えてもらったんじゃ？」
マ「そうね。体術もかなりできるみたいだし気になるわね」
ラース「俺はガラッシュの村で村一番の戦士になるために育ったんだ。剣と体術はそこで教えてもらったんだ。魔法は俺のじいさんからだな。頭が回るかどうかはわからねえがまあ一人旅してると色々考えなきゃだからな、自然と身についたのかもな」
ロ「ガラッシュ？聞かない名前じゃのう。どこにあるんじゃ？」
ラース「山の近くの小さな村だからな、地図にも載ってないんだ。場所はダーハルーネの横に洞窟があってそこの横道を抜けた先にある山のふもとにあるんだ」
マ「そんな所に村なんてあったのね、全く知らなかったわ。でも村一番の戦士になりたかったのならどうして旅をしているの？」
ラース「まあ、色々あるんだが、俺には村やオーブの為にやらなきゃいけない事があるんだよ」
ロ「オーブ？あの宝石みたいなやつのことかの」
ラース「ああ、俺の村はオーブを研究していてな。その研究の結果ある事がわかったから俺は旅に出たんだ」
マ「そうだったの、これ以上は聞かないでおくわね。何だか知られちゃいけない事もあるみたいだし」
ラース「すまねえな、それじゃあ俺はこの辺で。お互い旅してるからまたどこかで会えるかもな、そしたらまた話そうぜ」
ロ「こちらこそ色々助けてくれてありがとのう」
マ「また会ったら声かけるわね。楽しかったわ」
ラース「ああ、じゃあまたどこかで！」
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セ「頼りになる方なんですね、ラース様は」
マ「ええ。だからまた会えた時は恩を返そうと思っていたんだけど....」
シ「こんな事になっちゃったからね。あまりこちらも突っ込めないことだし、仕方ないわ」
カ「今はそっとしておいた方がいいかもしれないな」
マ「.....やっぱり私ラースの様子見てきます！」
イ「あ、マルティナ。僕も行くよ」
べ「イレブン、マルティナさん、気をつけてね」
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作者名：はるさめ | 作成日時：2020年1月7日 23時
