堕ちた ページ5
固い握手を交わしたと言っても、まずは椿の葬式だ。
しかし今の椿には顔がないわけだから、通常ならば、開いているはずの窓は開いていなかった
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葬式が終わった後、先程、これからの俺の相棒のような存在になるであろう柳生春花さんと一緒に、カフェに来ていた。
もちろん、春花さんとの仲を深めようとしている訳では断じてない。
不特定多数の人達の目があるなかで、そんな事できる勇気はない。
「…じゃあ、早速だけど、君が警察に教えた情報を教えて欲しいんだ。」
春花さんは、一瞬戸惑ったが、すぐに話してくれた。
「椿が…乙女椿ってよばれてたのは知ってる?」
「知ってるよ。」
確か、椿が 完全無欠な乙女椿 に似ているからつけられたらしいが、詳しくは知らない。
春花さんは躊躇いながらも話を続けた。
「その…乙女椿…というか椿になぞらえて、殺したんだろうなっていう話と、」
「椿が最近眠れないって言ってた事と、放課後薬局に…毎日寄ってる事…を話した…」
途中、椿の事を思い出したのだろう、肩が震えていた。
俺はそんな春花さんの背中をさすることはできなかった。
「そっ…か…ごめん。辛い思いをさせてしまって。話してくれてありがとう。」
「今日はもう帰ろうか。」
今の春花さんの状態では、話を続ける事は無理だろう。 一旦気持ちを落ち着かせて、また明日、会う事にした。
「じゃあ、また明日。待ち合わせは、現場にしようか。」
春花さんを家まで送り、暫くは実家にいることになるだろうと思いながら、コンビニで最低限の服を買った。
「明日は長丁場になりそうだ。」
俺は、夕暮れと懐かしい実家の味を思い出しながら帰路についた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ラッキーカラー
あずきいろ
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hiroko - すごいですね、、、、面白かったです! (2020年12月30日 8時) (レス) id: 8a3d376cd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:不鮮明なリンゴ | 作成日時:2020年4月1日 13時