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おちた。 ページ3

幼馴染みが、死んだ。

自害だと聞いたが、なんとも不思議な死に方をしたらしい。

聞くところによると、近所の家にある、乙女椿の木の下に首の無い状態で座っていたらしい。

まるで花首のおちた椿のようだった。らしい。

幼馴染みは、同級生の間で乙女椿と呼ばれていた。
それになぞらえて死んだとは、我が幼馴染みながら、なかなか酔狂な真似をしたな…

そんな事、間違えても椿の家族に言ってはいけないけれど。


幼馴染みは、早乙女椿と言って、いわゆる完璧優等生だった。
頭も良くて、運動も出来て、音楽が得意。たしかフルートで全国まで行ったらしい。

俺にとってはあまりにも出来すぎた幼馴染みだった。

…幼い頃は、椿の事が、恋愛的な意味で好きだった。
でも、年を重ねていくたびに、椿はどんどん完璧になっていった。
それに対して俺は、足が速い事しか取り柄が無くて、欠点ばかりだった。

俺が椿の隣を歩くには、釣り合わないと思った。

だから、この気持ちは諦めた、
甘酸っぱい初恋として、胸にしまっておいた。

それからは、たまに椿が見せる人懐っこい笑顔に胸を痛めながら、二人仲良く、時を過ごし、俺は上京して働いていた訳だ。


今現在は、椿の葬式に参列するため、実家に帰っているが。


「A、もうすぐ出るわよ。」
俺の部屋だった所のドアを叩いて、顔を出したのは、母さん。
椿の葬式に行く為に、俺に声を掛けた。

「わかった。」
返事をして、家を出て、車に乗り込んだ。
近くの葬式場が目的地だ。

ふと、車窓から外を見ると、アスファルトの上に、薄桃色の乙女椿の花が落ちているのが見えた。

落ちた→←opening


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hiroko - すごいですね、、、、面白かったです! (2020年12月30日 8時) (レス) id: 8a3d376cd9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不鮮明なリンゴ | 作成日時:2020年4月1日 13時

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