After 2. ページ8
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しばらくしてから、私はヒョンジン君の傍を離れて2人の所に向かった。
ずっと戦い続けた2人よりも先に、仮にも敵だったヒョンジン君の所へ行ってしまった事に今更申し訳なくなってきたけれど、
『…………リノさん、ジソンさん』
2人のいる部屋の扉をそっと開けた瞬間、
LK｢…………ごめん｣
JS｢ごめん…………ごめんねAちゃん、本当にごめん｣
2人は、私を咎めるどころか、揃って私に謝った。
『お二人は、何も悪くないじゃないですか。
むしろ最期まで……向き合おうとして下さったから。ありがとうございます』
LK｢本当に、これだけはしたくなかった…………俺達が、もっと早くあいつの孤独に気づけて寄り添えてれば…………｣
JS｢そうだね……俺も、心のどこかでは、結果的にヒョンジンと向き合えて、仲良く笑い合えたりできるかな、なんて考えた……｣
本当に、嫌だったと思う。
自分達の契約を邪魔した人間。
自分達から私を奪おうとした人間。
つまりは、自分達を殺そうとした人間。
そんなヒョンジン君でも、自分達の手でその存在を無にすることは、本当に本当に、私の想像なんかじゃ足らないくらいに、生々しくて苦しくて、辛いんだと思う。
それでも2人は、殺すことになってしまった自分達の行いを悔いている。
『……私。ヒョンジン君が亡くなったって聞いて、尚更死のうと思ったんです』
ぽつり、と呟いてしまった言葉に、2人は勢いよく俯いていた顔を上げた。
『でも…………ここで死んだら、本当に何の意味も無いなって思った。
ヒョンジン君が死んだという事実すら、無くなってしまいそうだとも思った。
だから、生きます』
どうしようも無く苦しいけれど。
数時間前まで顔を合わせていた人が急にもう、二度と動きもしない屍となったことに、ただただ涙が出るだけだけれど。
『この気持ちを抱えて生きることが、今の私が出来るヒョンジン君への向き合い方かなって、考えることにしたんです』
2人は、何も言わなかった。
何も言わずにただ、しっかりと私の言葉を聞いて、
ただ、涙を流していた。
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いちごだいふくlike(プロフ) - ｼﾞﾆｼﾞﾆさん» コメントありがとうございます！いまさっき一気にどどんと更新してみたのでよければぜひご覧下さい！ (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾞﾆｼﾞﾆ - END2めっちゃ待ってましたあ！！これからも更新頑張ってください(^^♪ (2021年4月23日 0時) (レス) id: cc13df998f (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - れんれんりうりうさん» コメントありがとうございます！！更新がんばりますのでこちらもぜひぜひお待ちください！ (2021年4月17日 6時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
れんれんりうりう(プロフ) - わー！！END2、待ってました(；▽；) (2021年4月15日 0時) (レス) id: 5c828b7258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2021年4月14日 18時
