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2週間前に来た、壁も床も、全てが真っ黒なあの部屋。
ただ今日は、その部屋の真ん中に棺桶は無くて。
｢……わあ、久しぶりだ｣
まるであの時と変わっていない声をした、
LK｢あーあ、まさかほんとに吸血鬼になっちゃうとはね｣
JS｢何かそんなに違和感ないね。むしろこっちの方が似合ってるよ｣
『………………2週間ぶりだね、
ヒョンジン君』
HJ｢うん、久しぶり。何の因縁か分かんないけど、俺も死んですぐこっちに来て吸血鬼にされちゃったんだよね。今日からはそこの2人と同族だよ｣
LK｢勘弁して欲しいんだけど。死んだら死んだでケロッとしてるし吸血鬼になるし、俺らほんとに何のメリットも無いじゃん｣
JS｢しかも結局ヒョンジンからAちゃんを守らないといけない事には変わりないし……｣
HJ｢……吸血鬼になった今、俺はあんたら2人は襲えないじゃん｣
先程とは一転して苦々しい表情で言ったヒョンジン君の言葉の意味が掴みきれず首を傾げる。するとヒョンジン君は私が分からないのを最初から予測していたのか、
HJ｢吸血鬼は、基本的に同族を襲えない。同族な時点で弱点は同じだし、どうしても消したいなら杭を打ち込むしかないけど俺も打ち込まれたら意味ないし。同族相手に距離を詰めるのは危険だから｣
と私の目を見て説明してくれた。
確かにその説明は十分納得のいくものだし、何よりももう自暴自棄になって更に自分の命を失ってまでして私を手に入れようとしてなくて安心出来た。
『……ヒョンジン君』
HJ｢ん？どうしたのAちゃん｣
『ごめんなさい』
深く、頭を下げた。
えっえっどうしたの頭上げてよ！？と慌てるヒョンジン君には悪いけど、気が済むまで謝らせてほしい。
『ごめんなさい、本当にごめんなさい。
またこうして、お互い人間として会いたかった。ヒョンジン君の抱えてたものをもっともっと早く私が理解出来ていたら、一緒に抱えられてたら、こんなことにはならなかった。
吸血鬼にさせてしまってごめんなさい、本当に、ごめんなさい……』
会えたら言いたかった事を、止まることなく吐き出していく。
口を動かしながら、頭を過ぎったのは、あの日からずっと、今日も暗い顔をしていたチャンビン先輩とジョンイン君の姿だった。
HJ｢……Aちゃん｣
怖いくらい優しいヒョンジン君の声が、響いた。
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いちごだいふくlike(プロフ) - ｼﾞﾆｼﾞﾆさん» コメントありがとうございます！いまさっき一気にどどんと更新してみたのでよければぜひご覧下さい！ (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾞﾆｼﾞﾆ - END2めっちゃ待ってましたあ！！これからも更新頑張ってください(^^♪ (2021年4月23日 0時) (レス) id: cc13df998f (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - れんれんりうりうさん» コメントありがとうございます！！更新がんばりますのでこちらもぜひぜひお待ちください！ (2021年4月17日 6時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
れんれんりうりう(プロフ) - わー！！END2、待ってました(；▽；) (2021年4月15日 0時) (レス) id: 5c828b7258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2021年4月14日 18時
