その後�� ページ12
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魔界に来たのは、あの時以来だった。
FL｢Aちゃん、いらっしゃい。無理してない？｣
『無理……ああ、大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます』
フィリックスさんは、私が魔界に来てあの日の事を思い出し、辛くないかを聞いてくれたんだろう。魔界そのものが悪い訳では無いから、その点は全く気にしていないわけではないけれど、特に問題は無い。
FL｢さて……どうせリノヒョンとジソナの事だし今から誰と会うか言ってないんでしょ？｣
LK｢おーさすがリクス。よく分かってるね｣
JS｢Aちゃんには｢多分Aちゃんが一番会いたいと思ってる人に会いに行くよ｣って言ったんだけど、ピンときてないみたいで｣
その言葉に、フィリックスさんまでもが少し驚いたようだった。そんなに私が会いたいと思っている様に見えたのか。
『……今は、何となくこれから会う人が誰か、予想がついてます。確かに、会いたいとは思っていたかもしれません』
FL｢そんなにあやふやな感情なの？責めてるわけじゃないけど……Aちゃんもあれだけショックを受けてたから、意外だなって｣
『そりゃあ辛かったですけど……でも逆にあの時、もう会えないんだって絶望しきったから……拍子抜け、って方が近いですね』
もうほぼ答えを言ってしまっているフィリックスさんには目を瞑って、先導してもらうがままに魔王の部屋を出て長い長い廊下を歩く。
FL｢さ、着いたよ。
リノヒョン、ジソナ。大丈夫だとは思うけど、一応準備しておいてね｣
LK｢こっちは大丈夫｣
JS｢分かってるよリクス｣
今度は本当に何の話をしているのか分からなくて、ジソンさんに疑問の目を向ける。私の目線に気づいたジソンさんは、少し屈んで私の耳元で、
JS｢……Aちゃんを見て、また愛情で狂ったら危険だからね。この部屋の中では絶対に俺達の隣にいてね｣
とだけ教えてくれた。
【また】愛情で狂う。
話には聞いていたし、直接見なくたって分かってた。
ヒョンジン君は、紛れもなく、私への愛情で狂ったのだと。
けれどそれは、私が好きだからというより、
どうしようも無く孤独で、私を愛している時以外に自分を愛することが出来なくなったからだと。
ゆっくりと、フィリックスさんが、扉を開いた。
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いちごだいふくlike(プロフ) - ｼﾞﾆｼﾞﾆさん» コメントありがとうございます！いまさっき一気にどどんと更新してみたのでよければぜひご覧下さい！ (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾞﾆｼﾞﾆ - END2めっちゃ待ってましたあ！！これからも更新頑張ってください(^^♪ (2021年4月23日 0時) (レス) id: cc13df998f (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - れんれんりうりうさん» コメントありがとうございます！！更新がんばりますのでこちらもぜひぜひお待ちください！ (2021年4月17日 6時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
れんれんりうりう(プロフ) - わー！！END2、待ってました(；▽；) (2021年4月15日 0時) (レス) id: 5c828b7258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2021年4月14日 18時
