ソロしてたら出会いました。【BTS】 (ページ4)

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Fr side

なんで？
え？え、いや、え？

いち早く言葉を出さないといけないこの状況下なのは理解しているけど、私の頭はさっきからしばらくこれらの戸惑いしか出してくれない。

楽屋の真ん前に人がいたなんて流石に初めてだ、この方ドアに頭ぶつけてないのかな。
というかこの方……どっかで見たことはあるような……

??「あー……えっと……」

この方も何を言おうか迷ってるみたい。そりゃあね()

けどこの声で、私の頭はなんとか記憶の引きだしを動かせた。

『あっ……BTSの……』
RM「！！
はい……申し遅れました、自分はBTSのリーダーを努めています、RMです」
『ラッパーの方ですよね、何度もお見かけしたことがありました！
えっと、私は、』
RM「Frさん、キムAさんですよね」

……いや私の楽屋前にいたからそりゃあ名前は知ってるか。

って、ん？

『本名……』
RM「あっ！いや、あの、すみません、つい」
『あはは、もしかして私の歌よく聴いて下さってるんですか？』

本名出るとは思わなかったわ……もしかして割りと私のペンでいてくれたり？(すぐ調子のる)

けどあながち間違ってなかったようで、

私の言葉に彼は大きく頷いてくれた。

RM「はい……！こんなにもいろいろな世界観を作れて、そして表現できるアーティストは初めてで、ずっと、聴かせてもらっています」
『そんな……恐れ多いです。
あ、ごめんなさい時間が！』

視界の端に見えた時計は、リハーサル10分前を教えていて。そろそろ準備したいな、と惜しいけど会話を止めることにした。

彼にもその意思を伝えると、
すぐに行って下さい、
勝手に聴いてしまっていてすみません、
とても幸せでした、
なんて、優しい優しい言葉をくれた。

『じゃあ、失礼します』
RM「あ、あの！」
『？はい』

突然の言葉にどうしたものかと振り返れば、

NM「キムナムジュン、です。
僕の本名も、覚えておいてもらえれば幸いです」

そう、笑顔で教えてくれた。

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