迷えるあなたに ｰStrayKidsｰ

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『……しんど……』

意気揚々とゲーセンに入った私はものの十数分で消えた。
まず入口のすぐ近くにダンスバトルのゲームがあって、運動大好き(自称)なヒョンジンくんとリノ先輩が真っ先にプレイ。その後よく分からないのに巻き込まれて、最近流行りのアイドルの曲のフリでジソンとでっかい腕ハートをした。不本意。

この時点で疲れたのに、さらにプリクラを見つけて撮ろう！となったはいいものの、頻繁にプリを撮るのなんて私以外いないし、ポーズどうする？Aー流行りの教えて！…と言われて大声で指示する様子は多分傍から見れば幼稚園の先生だったと思う。

心身共に疲れきった私の前に現れたのは、まさかのゾンビを倒すサバイバルホラーゲームで。
5人と4人のチームを即席で作ってプレイしたものの、私はホラーが本当にダメだしそれを知っているはずのオッパは銃を構えて超ハイテンションだしイエニ(と呼ぶことにした)もめちゃくちゃ楽しんでた。

それを経てようやくUFOキャッチャーにたどり着いたけど、私のHPはもう0なので近くのベンチで休憩することにした。男子学生の体力は凄まじいもんで、皆まだまだ元気いっぱいにUFOキャッチャーしてる。

『……皆、すごいな……』
SM｢僕も疲れたよ、よくあんなずっとハイテンションでいれるよね｣

サラっと目の前にきたスンミンくんにびっくりしたけど、隣いい？と言って私が頷いてからベンチに腰掛けたそのお顔を見ると、確かにちょっと疲れてる。

『スンミンくんはしっかりしてるから、ずーっと皆のセーブ役で大変そうだね』
SM｢別に僕だけじゃなくて、今はヒョンもいる……ああでも、ヒョンももうハイテンションだなあ……うん僕だけかも｣
『お疲れ様です……』
SM｢Aちゃんも、今日1日で一気にいろんな人と話して遊んで疲れてるでしょ。お疲れ様｣

すごい……今日のメンバーの中で1番大人……！！と感動していたら、さっきUFOキャッチャーでたまたま取れたらしいチョコを一つくれた。可愛さも健在している。

『でも、今日でジソンの友達と私も友達になれたのかな、って考えたらすごい嬉しいし、楽しいから今日はいい日だなって思ってるよ』
SM｢そっか。うん、僕もこうやって皆とわーわーするの楽しくて好きだな｣

平和な時間を過ごしていたら、どうやら私が欲しいと言っていたぬいぐるみが取れたらしいジソンが大きな声で名前を叫んできたので、2人でまたそっちに戻ることにした。

(続きます)

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