迷えるあなたに ｰStrayKidsｰ

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結局、小テストの情報を引き渡す+放課後の雑務手伝いをUFOキャッチャーで私の好きなものをゲットすることを条件にした。

『そういえばリノ先輩ほんとになんで来たんですか？』
LK｢ん？ああ、これこれ｣
『……えっなんですかこれ』
LK｢チャンビニがAに渡しといてって。じゃあねー｣

そう言って急に去っていったリノ先輩を見送り、手元の重い紙袋を見つめる。
従兄弟のチャンビニオッパ。私の一つ上で今では同じ学校の生徒……なわけで、家族ぐるみで仲がいいオッパとはよく話したり物の貸し借りとかもあるんだけど。

『なんで今かなオッパー……荷物増えんじゃん』
HN｢またチャンビニヒョン？｣
『うん。貸してた漫画、今返してきたみたいでさ。オッパタイミングいっつも悪いんだよなあ……』

今日早くも2度目のため息をついて、小テストの為にジソンに再び向き合おうとして。

FL｢ジソナ〜｣
HN｢んー？なにヨンボギどしたの｣

フィリックスくんがとてとてと歩いてジソナに話しかけてきた。その手にはしっかり付箋のついた単語帳……本当に見習って欲しい。

FL｢今日放課後、先生に言われた仕事終わったら何かある？一緒にゲームしたい｣
HN｢あー……今日はAとゲーセン行くなあ……ヨンボギも来る？｣
FL｢えっ、いいの？｣

ゲーセンが好きなのか友達と遊べて嬉しいのか、すっごいキラキラした目がこちらを見つめてくる。そういえばジソンが｢ヨンボギは寂しがり屋だからな〜｣とか言ってたっけ。可愛いなあ。

『私は全然大丈夫だよ。人数多い方が楽しいし！』
FL｢ありがとう！｣
HN｢んじゃあA〜早くしないとテスト始まっちゃうよ〜｣
『ほんとにピリ……フィリックスくん見習って欲しい』

やっべ噛んじゃった。怒ってるかな？
と思ったらなんかさっき以上のキラキラおめめだった何で？

FL｢ピリくんでもいいよ！というか、それがいい｣
『え？あ、そう？ならピリくんでいくね』
HN｢なんでヨンボギそんな嬉しそうなの？｣
FL｢あだ名ってなんか仲良くなった証みたいで、嬉しくなる｣
『かわ……』

思わず可愛さが口に出かけた。口を抑えたけど遅かったようで。

FL｢可愛い……？あんまり言われないから、新鮮｣
HN｢でも複雑そうなお顔｣
FL｢言われるならかっこいいがいいな。よし、Aちゃん。今日俺がUFOキャッチャーで好きなの取ってあげる｣

キラキラスマイルで微笑むピリくんが眩しくて拝んでいたら、無情にも一限開始を告げるチャイムが鳴り響いた。

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