HN:愛あるストーカー ページ11
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ああ。やっと。
やっと、君に触れられるんだ。
HN｢……A……｣
そう呼べば君はビクッと肩を震わせる。
無理もない、だって君は、俺に、ついに、
誘 拐 さ れ た ん だ か ら 。
『な、にが目的、なん、ですか……』
HN｢何、というか。強いていえば君だよ。君が目的だ｣
『私……』
HN｢生まれも育ちも交わらなかった俺達は、当然仲良くなる時間なんてなかった。お互いの時間が重なることが無かったんだ……でも｣
ゆっくり、ゆっくり歩み寄る。
ああ、怖がらないで。俺は怖がらせたい訳じゃない。
愛 し た い だ け 。
HN｢でも俺は……本当に君が好きになった。この気持ちだけは嘘じゃない。君に出会ってからずっと、俺はこの気持ちだけ持って生きてきたよ。でも俺達はあまりにも縁が無くて、きっかけすら作れなかったから……｣
『だ、だから……私の、ストーカーをして……』
震える彼女の前にしゃがむ。お願い、俺の愛を信じて。これは、本 物 だ よ 。
HN｢そう。縁が無いから、引き寄せも出来ないから、作った。近づこうと思えばいくらでも近づけたよ。多少、強引ではあると思うけど｣
ゆっくり、彼女の手に触れた。
また大きく震えたけど、振り払われはしない。
俺 の 愛 が 伝 わ っ た ？
……いや、そんなに早く心を開いてくれはしないか。
HN｢ねえ、名前を呼んでもいいかな。俺が初めて君を見たのは、君がバイトしていた時。その時の俺は、今と変わらない気持ちを持ってたけど、君の名前しか知らなかった。逆に、君の唯一の情報だったその名前が……｣
ゆっくり、手に力を込める。
伝われ、伝われ。伝われば。
HN｢Aという言葉の響きが、本当に大好きなんだ｣
『っ……！』
俺のこの、こんな愛も、
幸 せ に 辿 り 着 く 。
HN｢ねえ……俺、一晩君と明かして、それでも君に俺の気持ちが少しも伝わらなかったら、君を元の場所に帰そうと思ってる｣
『……え……？』
HN｢流石に一晩は一緒に居てもらうよ？俺だって君をここまで連れてくるの、簡単ではなかったんだから。……でも、それ以上は多分、本当に意味が無いから。時間の無駄、なんだよ｣
そこまでして伝わらなかったら、その時はその時だ。俺は、どうにでもなる。その覚悟は出来てるから。
HN｢だから、さ｣
愛 さ せ て 。 今 。
感 じ て 。
俺 を 、 感 じ て 。
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るぇもん(プロフ) - 細かくて申し訳ないのですがジソナではなくジソンアだと思います… (2022年7月12日 21時) (
レス) @page22 id: 32736c39e3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - サラさん» ほんとですかまたまたお世辞がお上手なんだから、、、ちゃんと神作にできるように頑張ります、、！ (2021年1月30日 19時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - いちごだいふくlikeさん» プロフィール見ました！！プロフィールから漂う神のようなお話の予感…更新頑張ってください！！ (2021年1月29日 22時) (レス) id: 1943299eac (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 1.0神無月さん» うわああ嬉しいお言葉本当にありがとうございます！！私自身まだ書けていないメンバーもいるので続き作ろうかな、と悩んでいたので嬉しいです！長編の方もありがとうございます！！ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - サラさん» お待たせしました！！！取り急ぎ開設したのでよければぜひお読みください！！ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2020年12月7日 15時
