迷えるあなたに ｰStrayKidsｰ

CB:ダークで甘い ページ8

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『……やば、30分も前に着いちゃった』

今日はここ最近の私の生きがいと言っても過言じゃない……彼氏とのデートの日。
張り切って3日前からパック始めたおかげで肌の治安は過去最高に良い。服も新しいの着てるし、オッパ何か気づいてくれるかな〜

……なんて、完全に浮かれまくっていて。

｢すみませーん｣
｢お姉さん、ちょっと道聞きたいんすけどいいっすか？｣
『っはい！どこですか？』

気づけばかけられた声にそのまま返事してしまっていた。普段極度の人見知りな私からしたらありえない事なのに。

まあ道聞かれるだけだしいいかな……

｢あのほら、この辺に有名なショッピングモールあるでしょ？俺らあそこに行きたいんだけど｣
『ああ、そこならあの駅を通って反対側の出口を出ると目の前にありますよ！』
｢あー反対側か！そかそか、ありがとお姉さん｣
『いえ……っ、？』

ありがとう、と言われたからもう会話は終わりかと思って会釈しながら手元のスマホに目線を戻すとガシッと左腕を掴まれる。え？

『あっすみません！まだ何かご用でしたか？』
｢そーじゃなくてさ、道教えてくれたお礼で一杯お茶でもしない？｣
『……え、ああ、すみません私人を待っているので……お気持ちだけで……』
｢けどお姉さん、さっきからずっとここいんじゃん？こんな寒い中ずっと待ってるより俺らと店の中行って待ってる方が良くない？｣
『いや……多分もうすぐ来るので……』
｢えー？でもここで会ったのも何かの縁じゃん？｣
『え？ちょ、ま……っ』

まずいまずい完全に向こうのペースになっちゃった！！腕めっちゃ引っ張られるし多分こういうタイプ話通じない……！

助けて、そう叫ぼうかと思った瞬間。

｢おい｣

低い声が、した。

CB｢お前ら、女の子の腕そんな風に掴んでいいと思ってんのかよ｣
｢は？なんだよお前、こっちは今いい感じな｣
CB｢いい感じになるのは俺と彼女の2人だけで十分なんだよ。あんま休みまで手荒なことしたくねえんだけど｣
｢……っ、行こうぜ、｣

オッパの気迫にやられて、さっきの人達は完全に尻尾巻いて逃げていった。一方の私は、

CB｢っあぁ〜〜！！！A！大丈夫！！？痛かったよな怖かったよな、｣
『いや……まあ、うん……でもオッパが来てくれたし』
CB｢でももし俺が来るのあと3分遅かったらどうすんの！！もう俺心配だよ！！｣
『……うん、ごめんね？』

一瞬で甘々彼氏に変貌したチャンビニオッパに、しばらく抱きしめられ続けましたとさ。

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