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その仮面以外には特に不思議な物もなく、三日間を費やしておばあちゃんの家を綺麗にしてから帰宅した。
ドアを開ければ、本当に私以外に見えないのかが不思議なくらい、はっきりとそこに居る二人の姿。
JS｢Aちゃん！おかえり〜三日ぶり！！｣
『ただいま、留守番ありがとうございました』
LK｢おかえりー、なんかお土産ないの？｣
『ただいま、吸血鬼にお土産って何がいいのかめちゃくちゃ悩んだんですけど……』
リノさんからのお土産ないの？は私にも簡単に予想が出来た。別に無くても怒られはしないだろうけれど、一応留守番をしてもらっていたお礼もあるし、と私はリュックから瓶を取り出し目の前に置いた。
LK｢……赤ワインじゃん。どしたのこれ｣
『おばあちゃんの家にありました。おばあちゃんお酒好きな人だったので、たくさん飲まずに置かれていたコレクションがあって。一本くらい貰ってもバレないかな、と』
JS｢にしても、赤ワインにしたのは何で？｣
『…………吸血鬼は血が吸えないとき、赤身肉や赤ワインで代用してるって聞いた事があったので』
改めて契約をした今、流石にもう吸血鬼の事を知らない訳にはいかないと思い、少しフィリックスさんやバンチャンさんに教えてもらっていた。その時に教えてもらった知識はこうして早々に役に立ってくれている。
ただ二人は私がそれを知っていた事に驚き、私とワインを交互に見たのち、とても嬉しそうにしてくれていた。
JS｢めちゃくちゃ嬉しいよ、ありがとう！｣
LK｢じゃあこれはAが成人したら飲む用に置いとこ〜、結構いいワインだしね｣
『そうなんですか？すみません、いろいろあったんですけど私には何が何だかよく分からなくて』
LK｢まあ別に飲むのが好きというよりはそれこそ血の代わりとして、だけどね。こんなアルコール度数で酔わないし｣
別にせっかくのお土産だからそこまで待たなくても直ぐに飲んでもいいのに、という私の意見は俺たちがこうしたいから、という二人の言葉に消えた。たまに思うけど、この二人私の事娘みたいに思ってないだろうか。
LK｢で？｣
『はい？』
LK｢その鞄の中に入ってるよく分かんないのは、何｣
『よく分からないもの？…………ああ、もしかしてこれですか』
ワインでご機嫌のリノさんはその雰囲気は崩さずとも、真剣な目になって質問してきた。その目は既にしっかりと、私の鞄に注がれている。
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いちごだいふくlike(プロフ) - はじめましてさん» はじめまして！コメントありがとうございます！どのお話も読んでいただけたようでこちらこそ本当にありがとうございます！ぜひたまにでも思い出してもらえたらと思います、！ (2022年6月27日 7時) (
レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
はじめまして - 今朝作品をみつけて一気にはじめから最後まで読み切りました。いろんなENDや続編とても面白かったです。 (2022年6月26日 13時) (レス) @page48 id: dc356df402 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 錆猫さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、最後までお付き合いくださりありがとうございました！！他作品も頑張っていきます……！！！ (2022年4月4日 18時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉なんか、もう、ほんとに最高です…！楽しい時間をありがとうございます！ほかのお話も楽しみしてます！！ (2022年4月4日 14時) (レス) @page48 id: 5bb6e7e4d5 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 藤さん» コメントありがとうございます！いつもこうしてコメントを下さり、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。これからも末永くお付き合い頂けたら幸いです🤍 (2022年4月4日 4時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2021年12月1日 0時
