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北風吹き荒ぶ、冬。
空も灰色でひたすらに冷たい空気が身体に突き刺さる中、私は慌ててこちらに向かっているであろうジソンさんを待っていた。
｢それでねAちゃん、今度一緒にお茶したいなと思ってるんだけどこのカフェとかどうかな？｣
『ごめんなさい、私珈琲苦手で』
｢俺に向かって嘘つくの？俺Aちゃんのことならもうかなり知ってる自信あるよ。いつも朝珈琲飲んでから学校来てるでしょ｣
『………一応聞きますけど、何で知ってるんです？』
｢朝挨拶する時にほんのり珈琲の香りがしたから！｣
『………はあ』
こうしてみたら一年前のヒョンジン君はまだ大人しい方だったのかもしれない……と内心でため息を吐いた。そんな私の様子は一切気にせず隣にいる彼はまた自身のオススメのカフェ情報を話し始めている。
彼______テヒョン君は、この冬の訪れとほぼ同時にやってきた転校生。
たまたま私のクラスに来たテヒョン君とは、初対面のその日以来こうして付き纏われ………テヒョン君の方からとてもよく話しかけてくれている訳だけれど。
正直、今の私は心からこのテヒョン君との時間を嬉しいと思えない。
『…あ。ごめんテヒョン君、お兄ちゃん着いたみたい』
TH｢そっか、分かった！じゃあまた明日ねAちゃん、さっき言った中でどこがいいか選んどいてね〜！｣
ジソンさんからの｢もうすぐ着きそう！！｣というメッセージの通知を見た瞬間に別れを切り出し、テヒョン君もだらだらと引き留めようとせず素直に手を振って帰路についた。(これはここ二ヶ月間話しかけられ続けて思ったけれど、この私への猛攻撃さえなければ、彼自身はとても良い人だとは思う)
しかし話なんて聞いてなかったな、と元から行くつもりの無い予定のことをちらりと考えてみたりしてから、校門を出ていつもの黒い車へと向かう。
JS｢おかえり！ごめんね寒かったのに待たせちゃって…｣
『寒さは大丈夫です。ただまあ……』
JS｢ん？……あ、もしかしてあの転校生？｣
初対面から強烈な、それも【吸血鬼と契約した】私にとってはとても宜しくない言葉を発したテヒョン君のことは、勿論リノさんとジソンさんも知っている。
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いちごだいふくlike(プロフ) - はじめましてさん» はじめまして！コメントありがとうございます！どのお話も読んでいただけたようでこちらこそ本当にありがとうございます！ぜひたまにでも思い出してもらえたらと思います、！ (2022年6月27日 7時) (
レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
はじめまして - 今朝作品をみつけて一気にはじめから最後まで読み切りました。いろんなENDや続編とても面白かったです。 (2022年6月26日 13時) (レス) @page48 id: dc356df402 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 錆猫さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、最後までお付き合いくださりありがとうございました！！他作品も頑張っていきます……！！！ (2022年4月4日 18時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉なんか、もう、ほんとに最高です…！楽しい時間をありがとうございます！ほかのお話も楽しみしてます！！ (2022年4月4日 14時) (レス) @page48 id: 5bb6e7e4d5 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 藤さん» コメントありがとうございます！いつもこうしてコメントを下さり、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。これからも末永くお付き合い頂けたら幸いです🤍 (2022年4月4日 4時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2021年12月1日 0時
