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ﾏｻｲside
ﾏｻｲ「もしもし？……どうしたの？」
初めて彼女からかかってきた電話。
メッセージを送ってくれれば、自分で言うのも何だけど、比較的速く既読をつける俺に、電話。
嫌な予感は、的中した。
『っ、おばあちゃんが……倒れてて……』
ﾏｻｲ「え、な、救急車は！？」
『呼びました、それで、今からおばあちゃんを下に降ろさないといけないんですけど……』
ﾏｻｲ「……分かった。俺が行くよ、待ってて」
電話を切って、そのままポケットに突っ込む。
今まで聞いたこともないくらい不安に染まっていた彼女の声に、すぐに答えられなかったのは俺の自信の無さの表れで。でも俺だって、男だし、最近はよく運動してる自覚も、多少筋肉がついた自覚もある。やれば出来るはずだ、それに何より俺が行きたい。俺が、彼女を助けたい。
ﾏｻｲ「シルク、でも誰でもいいけど、明日の昼には帰ってくるからそれまでここの留守番誰か頼むな」
ｼﾙｸ「はぁ？お前、今からどこに……」
ﾝﾀﾞﾎ「マサイ、早く行って！ごめんだけど俺、電話の内容聞こえてたから……ある程度は分かるよ」
ﾏｻｲ「悪い、任せた！」
スマホと身分証入りの財布をとりあえず持って、心強い仲間の声を背に、家を飛び出した。
.
ﾏｻｲ「Aちゃん、っうわ、」
『あ、マサイさん……！』
何とか玄関先までおばあちゃんを移動させて、さあ靴を履かせようとなっていた矢先、目の前の扉が勢いよく開いた。本当に、来てくれたんだ。
『ありがとうございます、本当に……』
ﾏｻｲ「ん、お礼は後。とにかく下まで運ぶよ」
『はい。あ、靴を履かせてあげないとなので少しだけ待ってくださいね』
今日の朝まではこれを履いて買い物に行っていたんであろうスニーカーを手に取って、小さいけれど力強い足に収める。そこから先は、マサイさんにお願いした。
ﾏｻｲ「よっ、と……救急車、どのくらいで来る？」
『そうですね、あと5分ほどだと思います』
ﾏｻｲ「なるほど。とりあえず、ドア開けてもらっていい？」
しっかりとした足取りで進むマサイさんに、やっぱり来てもらってよかったなという安心感がすごくて、慌てて拳を握って気を引き締める。まだだ、私が安心するのは今じゃない。
下に着いておばあちゃんの様子を確認していると、程なく聞こえるサイレンの音。
「ではお二人とも着いてきて下さいね」
『えっ、ちょっ』
ﾏｻｲ「大丈夫です、お願いします」
私の言葉を遮るマサイさんは、真剣な瞳だった。
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いちごだいふく(プロフ) - hina4428さん» コメントありがとうございます！気になるところで長い間止めてしまっていました……ただいま更新しましたのでぜひ読んでいただければ嬉しいです！ (2019年8月27日 16時) (
レス) id: 619c5266ec (このIDを非表示/違反報告)
hina4428 - きになるっ！…続きがっ…気になるぞぉぉぉぉぉ！！！更新待ってます！ (2019年8月15日 21時) (レス) id: bd94ce952c (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - めろこさん» コメントありがとうございます！そしてなんて嬉しいお言葉……！これからも頑張ります！ (2019年5月29日 20時) (レス) id: 0069fa8620 (このIDを非表示/違反報告)
めろこ - いちごだいふくさまおかえりなさい。最近読み始めてまた更新して下さうことを楽しみにしておりました。これからの更新楽しみにしております！ (2019年5月28日 22時) (レス) id: 9c37dcd8ea (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - ハルキさん» コメントありがとうございます！！嬉しい限りです、これからも頑張ります！(^^) (2019年3月24日 11時) (レス) id: 0069fa8620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごだいふくlike | 作成日時：2018年12月5日 22時
