*38. ページ40
.
.
『はー……とりあえず、この後どうする?
結構ここに長居しちゃったけど』
マホト「…………あぁ、そうだな、晩飯いく?」
『お腹そんな空いてないけどなぁ……まぁ、いいよ。まほっちゃんどうせ空いてるんでしょ?』
そりゃコーヒーしか飲んでねぇし、と笑ってるまほっちゃんは、あれ、いつも通りに戻った。
さっき一瞬、黙って私の後ろの方を見たのは……
何かが頭に引っ掛かった、その次の瞬間。
『えっうわぁぁあなに誰!!?ですか!?』
マホト「あっはっはっはっはwww」
『ちょっとまほっちゃん!?これ誰なんよ!!??』
いきなり目隠しされて視界が真っ暗。おまけにこの人、かなり力強い。目隠しされて相手の力を感じるのは初めてなんだけど。
マホト「この手に心当たりはねーか?だってよw」
『ないですよ!!男の人だなぁとは思うけど……』
マホト「おぉ、彼氏いない暦=年齢のお前でも男の手が分かるんだな」
『…………理由知ってて言ってるんだからほんと確信犯よね、晩ごはん奢ってもらうから』
マホト「誰がお前に財布出させるようなことさせるかよ」
さりげなくかっこいいこと言ってるまほっちゃんは一旦置いといて、私はさっさと目を解放される為にも脳をひたすら回転させる。誰だ、私の視界を奪ったこの人は。
でも待てよ、こんなことをするのは……
よく考えたら、いや、よく考えなくても。
『…………あの、』
マホト「ん?」
『間違ってたら、ごめんなさい。
シルクさん、ですよね』
水を打ったように、場が静まり返る。
テラスカフェだから周りの音もそれなりに近いはずなのに、今はなんだか何も聴こえない。
この空気を破ったのは、ふっ、という息だけの笑い。あっこの笑い方、やっぱり!
シルク「ご名答。ごめんなこんなのしてw
でもマジですごいな、Aちゃん」
私の目からそっと手を離して、そう言ってる笑ったのはやっぱりシルクさんだった。……え、ほんとにいつもの、シルクさん?
マホト「お前、俺が晩飯いく?って言う前の沈黙気になってただろ、こいつが近づいてくんの見つけたからだよ」
『あ、あー。なるほどね』
マホト「にしても、人のデートに割り込んでくるって、Fischer'sのリーダーは恋愛初心者か?」
シルク「いやマジですみません!!俺もいつもだったら声かけたりしないんですけど……」
そこで一旦、シルクさんは言葉を切った。
シルク「マホトさんと、Aちゃんの仲が気になって」
『………え?』
気になる………とは?
364人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「YouTuber」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちごだいふく(プロフ) - hina4428さん» コメントありがとうございます!気になるところで長い間止めてしまっていました……ただいま更新しましたのでぜひ読んでいただければ嬉しいです! (2019年8月27日 16時) (レス) id: 619c5266ec (このIDを非表示/違反報告)
hina4428 - きになるっ!…続きがっ…気になるぞぉぉぉぉぉ!!!更新待ってます! (2019年8月15日 21時) (レス) id: bd94ce952c (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - めろこさん» コメントありがとうございます!そしてなんて嬉しいお言葉……!これからも頑張ります! (2019年5月29日 20時) (レス) id: 0069fa8620 (このIDを非表示/違反報告)
めろこ - いちごだいふくさまおかえりなさい。最近読み始めてまた更新して下さうことを楽しみにしておりました。これからの更新楽しみにしております! (2019年5月28日 22時) (レス) id: 9c37dcd8ea (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - ハルキさん» コメントありがとうございます!!嬉しい限りです、これからも頑張ります!(^^) (2019年3月24日 11時) (レス) id: 0069fa8620 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちごだいふくlike | 作成日時:2018年12月5日 22時