EPISODE 10 ページ2
．
《 続いてのニュースです。
現在、国家直属保健健康管理医院で取り組まれている新種ウイルスの研究に関し、ソジュ官房長官が｢完成系の使用方法について具体的な内容を明言することは出来ない｣と発表しました。先日の記者会見時にも｢本ウイルスは現時点で難病と指定されている病気の類ではなく、現時点で病例が確認されているものとは僅かに異なる｣等の説明がされていましたが___》
スンミンさんの目はどうして暗いんだろう。
そればかりが頭の中でぐるぐると回る。これからも僕のことを分かってくれると思うから話した、という言葉の意味も未だに掴めていない。
テレビから流れてくる情報もそこそこに、私はもう考えることを諦めて少し外の空気を吸おうとして、
『……ああ、だめなんだった』
やめた。
リノさんの言葉を思い出したから。
�� しばらくこの家から出ない方がいい ��
�� 今日もちゃんと家にいないとだめだからね ��
なぜだろう。
私が、自分のことを知ろうとする度に、必ず私を止める人が現れる。これまでは父が、そして今はリノさんが。
リノさんは、私の何を知っているんだろう。
『………誰か、いないかな』
スンミンさんは作業があるから、とあの後軽くご飯を食べてからすぐに部屋に戻っていった。そして今家にいないのはバンチャンさんとリノさん、ヒョンジンさんだろう。
人はいる、けれどいざ誰かと話したいと思った時、こう突然に話しかけていいものなのか…と悩む自分がいる。
10分ほど悩んだ末にようやく私は、一つのドアの前に立った。
軽くノックをすれば｢はーい？｣と声がして足音が近づく。そしてドアを開けた彼は、予想外の人物だったようで大きい目をさらに大きく見開いた。
『あの…今、お忙しいですか？』
JS｢ううん全然、むしろ暇してたよ。どうしたの？｣
『なんというか……ええと、少しお話してもらえませんか』
JS｢お、いいね〜一緒におしゃべり！嬉しいなあAちゃんから俺のとこ来てくれるなんて｣
にこにこしながらそのまま自室に招き入れてくれたジソンさんにお礼を言って中に入る。ジソンさんのお部屋は何気に初めて入るけれど、机とベッドの周りにちらほら箱が見えるくらいでさっぱりしていた。
JS｢テキトーに座ってね、あ、その辺の箱が邪魔だったら全然退けてくれて大丈夫！｣
『はい、ちなみにこれはなんの箱なんですか？』
JS｢靴！俺靴が好きだからついいろいろ買っちゃうんだよね〜｣
そこから自然と靴の話になり、しばらく生き生きと話すジソンさんを眺めていた。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 818人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「StrayKids」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し96398号(プロフ) - うわーん続き気になりすぎます😭😭😭 (4月7日 1時) (
レス) @page38 id: 55f375899c (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます。本当に長い期間お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。今後も少しづつではありますが更新に励みます！ (6月9日 12時) (レス) id: 4bc1a8b934 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 待ってました！復帰凄く嬉しいです！ (6月8日 18時) (レス) id: 44d030a872 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - saeki3535さん» コメントありがとうございます。本当に励みになるお言葉です、頑張ります！ (6月7日 1時) (レス) @page19 id: 4bc1a8b934 (このIDを非表示/違反報告)
saeki3535(プロフ) - お待ちしておりました…！！この作品が本当に大好きなので再開されるとのことでとても嬉しいです！お体に気をつけて無理なさらず頑張ってください！引き続き応援しております＾＾ (6月6日 15時) (レス) id: 282a4707f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あすてい | 作成日時：2021年11月15日 4時
