“足音” 01 ページ7
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一度考えることを放棄すれば、こんなにも楽に生きられるのかと驚いた。
外に出なければいい。皆の心の中を詮索しなければいい。
その二つを守るだけで、こんなにも穏やかに過ごせる。
FL｢Aちゃん、最近よく本読むね｣
『フィリックスさん』
FL｢スマホ欲しくない？チャニヒョンも遠慮してるんじゃないかなってずっと言ってたよ｣
『ありがとうございます、でも、本当に欲しいと思わなくて』
私だって現代に生きている身として、スマホがあれば便利だし、持っている方が普通だということは分かっている。でもそうなっている今、逆にスマホから離れたこの機会というのはとても大事な気がしてきていた。
CB｢けどスマホ無いと音楽聞けなくない？Aちゃん、あんまり普段から音楽聞かないでしょ｣
フィリックスさんの隣でスマホを触っていたチャンビンさんが、自然な流れでスマホをテーブルに置き会話に入ってきた。確かに私は、父といた頃から今も本当に自分から音楽に触れていない。
『ここに来てから皆さんと一緒にチャンビンさんが作った曲を聞くくらいですね』
CB｢まあそれはそれで俺は嬉しいよ、でもこの世界にはいい曲いっぱいあるからいろいろ聞いてみてほしいなーって思うな｣
FL｢確かにそうだね…あ！僕この間ヒョンがオススメしてくれた曲めちゃくちゃ好きだったよ！｣
一気に曲トークで盛り上がる二人を横目に、確かに音楽に触れてみたい気もしてきたけれど、それだけの為にスマホを買ってもらうのは流石に申し訳ないなとも思う。この家から出ることがなければ、私のスマホが当初の目的である連絡手段として使われる時は来ない。
するとそれを読んでか、チャンビンさんは、
CB｢もしAちゃんがいいなら、俺の使ってないウォークマンとか貸すよ。選曲はほんとに最初は俺の好み100%だけど、後から気に入ったアーティストが出てきたらその人の曲入れられるし｣
『ありがとうございます、』
ちょっと待ってて〜今取ってくるね、と足取り軽くリビングを出ていったチャンビンさんの後ろ姿を目で追っていると、チャンビンさんと入れ違いに人が入ってきた。
LK｢ただいまー｣
FL｢あ、リノヒョンおかえり！今日は珍しく早いね｣
LK｢まあもうここまで通いつめなくても良さそうな感じになってきたし、そろそろ通常運転に戻れそうだよ｣
FL｢そっか！よかった〜これでやっとヒョンがゆっくり休めるね｣
荷物を下ろしながらフィリックスさんと和やかに話すリノさんと、私は目を合わせられないでいた。
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名無し96398号(プロフ) - うわーん続き気になりすぎます😭😭😭 (4月7日 1時) (
レス) @page38 id: 55f375899c (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます。本当に長い期間お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。今後も少しづつではありますが更新に励みます！ (6月9日 12時) (レス) id: 4bc1a8b934 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 待ってました！復帰凄く嬉しいです！ (6月8日 18時) (レス) id: 44d030a872 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - saeki3535さん» コメントありがとうございます。本当に励みになるお言葉です、頑張ります！ (6月7日 1時) (レス) @page19 id: 4bc1a8b934 (このIDを非表示/違反報告)
saeki3535(プロフ) - お待ちしておりました…！！この作品が本当に大好きなので再開されるとのことでとても嬉しいです！お体に気をつけて無理なさらず頑張ってください！引き続き応援しております＾＾ (6月6日 15時) (レス) id: 282a4707f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2021年11月15日 4時
