LK:絶対的な存在 ページ17
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うっすらと空がオレンジに染まりかけた、薄いオレンジと薄い青の2色が絵の具のパレットの上で水を含んでぼんやり混ざったときみたいな色の空。
その色を綺麗だな、とシャーペンを動かす手を止めて眺めていたら、勉強に集中してないことを察してか、目の前の君がシャーペンを置く音がした。
LK｢ねー、A｣
『……何？』
話しかけられたから空から目を戻して、目の前に目線を向ける。
リノ。
同じクラスの男の子。
別に特別縁がある訳でもなく、最近の席替えで席が隣になったくらいの関わりしかない。
それでも、向こうは私と仲良くなりたいと少し思ってくれていたようで。
｢テスト前だし、残って勉強してかない？｣という誘いを断る理由もないので受けて、今私は彼とふたりで教室にいる。
LK｢Aはさ、神様って信じてる？｣
……ああ、またリノくんの4次元か。
リノくんが、周りの人から｢ほんとお前四次元に生きてるよな｣というようなツッコミを受けていることは知ってはいた。けれど自分も休憩時間とかで話す機会があるようになって、初めてそのツッコミの意味を理解出来た。
彼の発言は、少し他の人とは違う目線からのものが多い。
『神様……』
LK｢なんかの宗教入ってるとかでもいいけど、こう……神様みたいに自分が信じてるもの。人でもいいけど。なんかある？｣
『……いや、生憎だけど誰もいないし何も、そういう風には信じてないかな』
LK｢ふーーん、そっか｣
『リノくんは？そう聞くって事は自分は何かそういうのがあるの？』
神頼みなんてよっぽど自分が絶望したときくらいしかしないんだろう。まあお正月に神社にお参りに行ったりはするけれど、それは最早習慣であって、今のリノくんのいう信仰かと言われれば違う気がする。
意図が掴めない質問ながらとりあえず返答を返し、まあ話題を繋げるなら、と軽い気持ちでリノくんにも同じ質問を投げかける。
するとリノくんは、それを待っていたみたいににっこりと笑った。
LK｢俺の神様は、Aだよ｣
『…………え？』
LK｢そんな気持ち悪そうな顔しないでよ。ちゃんと理由はあるんだって｣
『別に理由があったとしてもこのリアクションにはなると思うけど……』
LK｢そう？まあ友達から急にこんなん言われても仕方ないか｣
そう言うと、さっきまで解いていたプリントを裏返して、白紙の部分にリノくんはシャーペンを走らせて何かを描き始めた。
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まめ大福 - すごく面白くて一気読みしてしまいました！申し訳ないのですか、リノの絶対的な存在のその後的なものを書いてほしいです！この短編集のなかで1番好きなお話なのでリクエストさせていただきました。今後も頑張ってください！応援してます！ (2022年10月7日 4時) (
レス) id: bd00fcfe26 (このIDを非表示/違反報告)
ミトコンドリア - いえいえ、こちらこそ面白い小説を創ってくださり本当にありがとうございます！永遠の始まりも更新とっても嬉しいです！永遠の始まりの中のメンバーみんなが大好きでほんとに愛してやまないです泣 短編集も含め今後のお話楽しみに待ったいます！♡ (2022年3月31日 0時) (レス) id: b7cb0d11a5 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - ミトコンドリアさん» 短編集用のネタをいくつか用意できそうなので、WINTER STORYが完結し次第、また短編集を続けていきたいと思っています！本当に嬉しいお言葉をありがとうございます泣 負担だなんてとんでもないです、私の自己満足の小説を楽しんでくださり本当にありがとうございます泣 (2022年3月30日 0時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
ミトコンドリア - いちごだいふくlikeさん» あすていさんの短編集とっても大好きなので密かに楽しみにしています、！永遠の始まりもいつまでも待ちます！それぐらい大好きな作品なので！あすていさんには楽しく執筆活動をしてほしいので小説を書くことが負担にならないことを1ファンとして願っています！ (2022年3月27日 22時) (レス) id: b7cb0d11a5 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - ミトコンドリアさん» そして永遠の始まりについてですが、長らく更新出来ておらず申し訳ありません。最早冬も過ぎ去り春になってしまいますが、必ず完結させることをお約束します。待っていて下さっているにも関わらずこちらの方が我儘を言ってしまいますが、あと少しだけお待ちください…！ (2022年3月25日 3時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2021年5月18日 2時
