【ドラコ・マルフォイ】グリフィンドールのりんごちゃん (ページ10)

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それから、マルフォイは寝てしまい暇で暇でしょうがないまま夜を迎えた。

いつもは世界一憎たらしいマルフォイでも、こんなときは寝てほしくないんだよな…。話し相手欲しい…。

自分もそろそろ寝ようと思った時、マダム・ポンフリーに言われたとおりだんだんと具合が悪くなってきた。

A「…ハァ……ハァ……」

なんか、苦しい、頭痛い、寝てるのに目眩がする…。しんじゃいそう…。そりゃ熱が38度もあるんだもんね…。なんだか首まで熱くなってきた…。

ドラコ「ん…おい、大丈夫か？」

苦しそうなAの声でマルフォイは目を覚ました。

A「うん…何か苦しくなってきた」

マルフォイはベッドから起き上がり無言でAのおでこやほっぺたを触った。

ドラコ「本当に熱いぞ。悪化したんじゃないのか」

A「あぁぁ。昼からちゃんと寝ておけば良かった」

ドラコ「とりあえず、今は寝てろ」

そう言い、マルフォイは自分のベッドに帰ろうとする。

A「待って、なんかつらすぎて逆に眠れない」

ドラコ「寝ないと治らないぞ」

A「ねぇお話してようよ…話してるほうが苦しさが紛れる気がする…」

その言葉にマルフォイは目を丸くする。

ドラコ「は、何で僕がお前の話し相手にならなきゃいけないんだ」

A「良いじゃん。マルフォイのお父さんってどんな人？」

ドラコ「勝手に話し出すなよ…。まぁ、父上は、厳しいな」

A「へぇ～。じゃあお母さんは？」

ドラコ「母上は、父上に比べると優しい」

A「そうなんだ。良かったね」

Aは、マルフォイにも優しい一面があることを知った。正直、まさか本当に話し相手になってくれるとは思っていなかった。

ドラコ「そういうお前の父親はどんな人なんだ？」

A「え、あぁ、私のお父さんは優しいよ。お母さんのほうが怖いかな。お父さんはめったに怒らないの。」

ドラコ「そうか、じゃあ僕と真逆だな」