Free! 貴方が大好きです！2《七瀬遙》

79話☆ ページ43

怜「だから、鮫柄で最高のリレーを泳いで見せるって」

渚「凛ちゃんそんなふうに…」

怜「だけど、それは本心じゃない。彼は結局、勝負なんてどうだってよかったんだ。もう一度リレーを泳ぎたかったんだ、遙先輩達と…最高の仲間達と」

遙はそれを聞き、立ち上がった

遙「何故分かる？」

怜「それは、僕も彼と同じ気持ちだからです(微笑)あなた達と最高の仲間達と…共にリレーを泳ぎたい、遙先輩だって同じなんでしょ！勝負なんてどうだっていい、一緒に泳ぎたい人が…いるんでしょ！」

遙「凛と…泳ぎたい…」

怜「このままでは凛さん、本当に水泳をやめてしまいます。救ってあげられるのは、遙先輩達だけです！」

真「でも俺達にどうしろって…」

私はその時もう走り出していた。怜ちゃんが言いたいとこ分かったから…

怜ちゃんがそれでいいなら私も皆のためにがんばる

「遙にあんな顔させたくない…遙には笑顔が一番似合うから」

私は、会場を出て探した

「45分…時間が…」

凛ちゃんを見つけなきゃ…絶対に！

「あっ！もしかして！」

私は、朝会場に来る前に遙達の思いでの場所に似てると言っていた所に行った

「っはぁ…はぁ…い、た…」

私の目の前には木を眺めている凛ちゃんがいた

凛ちゃんは私に気づきこちらをみた

凛「っ！お前…何しにきた…笑いにきたのか？無様に負けた俺を！」

「違う…」

凛「フリーもこのざま！リレーもメンバーから外された！どうせ俺はこの程度の人間だ！」

私は凛ちゃんに近づき、頬を叩いた

凛「っいってーな！何すん…！」

私の目からボロボロと涙が溢れてきた

「凛ちゃんは分かってないよ…っ…」

凛「っ…お前に俺の何が分かる！」

「分かるよ…皆と一緒に泳ぎたい、泳ぐ楽しさ…それを遙達に教えたのは…凛ちゃんでしょ？」

凛「違う！」

「凛ちゃんは…遙達とまた一緒に泳ぎたいんでしょ！」

凛「黙れ!!」

「……っ遙は、凛ちゃんのせいで苦しんでた…水泳をやめるって言ったから、自分のせいだって」

凛「っ!?」

すると、遙が来た

凛「…ハル」

遙「凛、A」

「はるか…」

私は安心したのか、それとも言いたいことを伝えれたからなのか、腰が抜け座り込んでしまった

凛ちゃんは遙から目を外し花壇をみた

凛「っ!?」

遙も凛ちゃんに気づき、花壇をみた

遙「この木、似てるよ。校庭にあったあの桜の木に…だからお前も来たんだろ。ここに」

そこには“ForTheTeam”と書かれていた

凛「っ…」

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