Free! 貴方が大好きです！2《七瀬遙》

52話★ ページ12

県大会まで後５日！

遙と渚がタイムを計っていた

ピッ！

江「遙先輩！凄い！また自己新記録です！地獄の合宿の成果ですね」

渚「僕は僕は！」

江「うーん…渚君はもう少し頑張りましょうって感じ？」

真「だけど、皆この短期間でよくここまでこれたと思うよ怜のBuもタイム上がってきてるし」

江「怜君元々棒高跳びやってたお陰で各種筋肉も出来上がってましたしね。でも！この程度じゃ満足してちゃダメです！皆もっと上を目指しましょう！ちゃんとしたコーチも付けて」

渚「えぇー今から？」

江「何かを始めるのに遅すぎることはありません。最後の調整だけでも見て貰えればより完璧なコンディションで大会に望めます！」

真「そりゃコーチはいた方が良いけどやってくれる人がいないし」

江「だからもっと真剣に探すんですよ！」

遙「必要ない」

真「まっ、確かにハルには必要ないか」

私はそんなたわいない会話を流すように聞いていた。プールには入らず、フェンスに背中を預けていた

何だか嫌な予感がする…嫌だ…

「…大丈夫」

ま「ん？Aどーかしたの？」

「ううん…何でもない大丈夫、大丈夫だから」

ま「そう？ならいいんだけど」

自分に言い聞かせるように言った

昼休み、私達はお昼を食べていた所に江ちゃんが来た

江「皆さん合宿の写真プリントしてきましたよ」

全-遙「おぉー」

渚「見せて見せて！」

そこにはたくさんの写真があった

遙と渚がゴーグルしている写真、怜ちゃんの寝顔に落書きされている写真、戦隊ヒーローのように遙を囲んでポーズをとっている写真など

真「皆楽しそう」

渚「あっ！これ見て！ハルちゃん変な顔！」

真「でも珍しくカメラ見てる」

怜「な、何ですかこの美しくない写真は！」

江「ぁあー記念？」

私も写真をみると遙を見ていたり、とても楽しそうだった…今の私と裏腹に…

渚「それよりこれ見てよ、マコちゃんの背中に何かいる！」

真「う、うわぁ！」

江「あぁーそれはヒアルロン酸パック中の天方先生」

渚「ヒラルロン酸？」

怜「ヒアルロン酸」

真「脅かすなよ渚！」

渚「ごめんごめん…あぁ!!!」

真「あぁ!!!」

怜「煩いですよ二人とも」

遙は一枚の写真を手にした

渚「あっこれ鮫柄の水泳部？ごうちゃんいつの間に」

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