愛しい君へ3

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ar side


すべて話し終わった山田は酷く疲れきっていた。


山田の苦悩はきっと俺なんかには計り知れないだろう。


目立つからこそ、エースだからこその悩み


JUMPが大好きだからこそ


自分だけソロをやるなんてしたくなかった山田。


お前、お人好しすぎんだろ…


ソロを貰えるなんて本来なら嬉しくて仕方がないのに


それなのに他の人のことを考えて、悩んで


やっぱり山田は、俺にとってJUMPのエースに


センターにふさわしいと思う。


ちゃんとみんなのことを見てる、考えてる。


自分のことよりJUMPのみんなのことを1番考えてる。


でも、山田がみんなのことを大好きなように俺らもみんなのことが…山田のことが大好きなんだ。


だから…俺は山田に伝えなきゃいけないことがある。


わかって欲しいことがある。




｢山田は、俺らが見えてる…？｣


ym｢…ぇ、？｣


｢山田が居なくなって、本当に俺らのためだって思ってる？｣


｢俺らが、、喜ぶとでも思ってんのかよっ、｣


ym｢っ、！！｣


｢昔は、俺たちは山田に全てを頼ってた…背負わせてた｣


｢努力が足りないだけなのに…仕事がなかなか来ない責任を全て山田に押付けた｣


｢ずっと申し訳なくて、苦しくて、何が山田のためになるかずっと考えてた｣


｢それはきっと俺だけじゃなくてみんなそう。｣


｢本当に申し訳なかった…、。｣


ym｢そんなっ、謝らないでよ。あの時はみんな必死で頑張ってたじゃん、｣


｢それでも、頼ってたのは事実だから…｣


｢でも、今は違う。こっちの都合で自己中心的な考えかもしれないけど、やっと心の余裕が出来て周りを見ることができるようになった。｣


｢みんな個人の仕事が増えて、やっと少し山田の重荷が取れるんじゃないか、少しでも軽くすることができるんじゃないかって｣


｢でもやっぱり山田はみんなを優先しすぎだ。ちょっとくらい自分のことを優先してもいいんだよ？｣


｢誰も文句言わないし、むしろみんな一緒に喜んでくれる｣


｢誰も、山田が居なくなって喜ぶヤツなんかいないんだよ？｣


｢山田は……｣









｢山田は、ひとりじゃないんだよ？｣

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