愛しい君へ

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tk side


山田を探し続けてもう2年がたった。


俺はと言うとなんとスカウトの目に止まってデビューすることが決まった。





山田…。俺、デビューするんだよ





本当は1番にお前に言いたかったけど


どこかで聞いてくれると信じてるから





そして俺は地元を離れ


都会の地で華々しくデビューを果たすした。


CMに使われたり音楽番組に出させてもらえたり


ありがたいことにたくさんの仕事を頂いた。


だけど、一向に山田からの音沙汰がなかった





｢どこにいるんだよっ、｣





なんてもどかしい気持ちを抱えながら、俺は久々のオフの日に


地元に帰った


そしてあいつと初めて会った場所で誰もいない中


路上ライブをした


あの日の懐かしさを思い出しながら……




……


｢〜♪ふぅ〜〜♪｣


｢……｣




やっぱり来てくれないか…


当たり前といえば当たり前だけど少しだけ期待していた自分がいた。そして帰る準備をした時





｢お兄さんすごい歌上手だね｣


｢……ぇ、｣




そこにはあの日と同じ言葉で



あの日と同じように



そこに立っている山田がいた。

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