302号室のラブソング (ページ7)

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6話ページ7

「卒業おめでとう。」

翔太くんとAは、

無事同じ志望校に合格し、

今日中学校を卒業する。

「蓮も頑張って勉強して、

同じ高校入ろうね！」

「こいつめちゃめちゃ勉強しなきゃ、

入れないぞ」

「頑張って入るから待ってて！

じゃあ俺まだ残るから先2人で帰りなよ。」

2人に手を振り、

校舎内に戻った。

学校に残る理由なんて、

本当は無い。

数日前、翔太くんから電話が来て、

卒業式の日、

Aに告白すると言われた。

俺は、

「頑張ってね！うまく2人にさせるよ。」

と伝えた。

あたふたしながらも男らしく告白する翔太くんと、

長年の恋が実り、

顔を赤らめるAを、

幼馴染みの俺には、

簡単に想像できた。

携帯が震え確認すると、

翔太くん蓮、ありがとう。

というメッセージと、

幸せそうな2人の写真が送られてきた。

蓮おめでとう。末長く幸せにね。

俺の初恋が終わりを告げた。