私の彼氏?はへ、んたい!? (ページ18)

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『廉…廉に振られたっていう黒歴史は作りたくない…

でも…私はやめた方がいいよ…』

「なんで」

もう言ってしまおう。

そのほうが楽なのかもしれない

『話聞いてくれる？』

「うん」

『実は大阪来る前小1から中2まで東京おった…

親が離婚してなぁ…一時期は東京のお母さんの実家で暮らしとった。

でも私もとから人見知り激しいから転校先でも

友達なんかできひんかったんよ…

でもそんな時1人だけいつも気にかけて話してくれる子がおってん…』

「それが優太くんって人？」

『うん…

優太くんはホンマに優しくて…

移動教室も私が1人やからっていつも側におってくれて…

んでどんどん話してくようになって。

そしたら優太くんの家も離婚してこっちに私よりちょっと前に来たって知ってさ。

でも優太くんはなぁ私なんかより何倍も明るくて

素直で、優しくて

みんなから好かれとった

優太くんとはほんまに親ぐるみで仲良くするほど仲良くて…

昔なぁ小5くらいかな…

優太くんに「おっきくなったら俺ら結婚やな！」って言われた時あってなぁ

私嬉しくて「うんっ」って答えて…

中学入ったらホンマに毎日おった…』

「つきあとったん？」

『ううん…

私と優太くん一つだけ共通点があってな

そういうのんに関してはホンマに奥手で

それに中学生とか思春期の時期で正直中2の後半はもうあんま話してなかった。

でもそんな時お母さんが、貯金が溜まったから大阪で暮らすで、いわれて…

優太くんに言わな言わな…って思っててんけど言われへんくて…

引っ越す前日に

学校でお別れ会したんよ

そん時初めての優太くんしって…

私に「なんで言ってくれへんかったんや！

俺ら…俺ら結婚する言うてたのに！」って初めて

優太くんの泣く顔みてひどいこと言ったんよ』

「何言うたん？」

『優太くんと結婚するわけないやん…って』

「そっか…

それで自分はひどい思ってるん？」

『ううん…それ以上に優太くんに酷いことした

その後、優太くんが「俺はそんな事言われても

絶対無理だかんな！

結婚するからな！」って言われてクラスで言われたのも恥ずかしくて

「岸なんか嫌い」って初めての上の名前で呼んだんよ』