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地元の高校を出て、俺は大学生になった。




Aとは、当たり前のように会わなかった。





高校生になって、女子はどんどん綺麗になった。





『…付き合って下さいっ!』





そう言われて付き合ったこともあったけど。






『…なんか、イメージと違うね、楓。』





そう言われて、終わりになった。





…イメージってなんだよ。





告白してきたのはそっちだろ、と。





少しばかり腹を立てた。





………Aだったら、そんなこと絶対言わないんだろうなぁ




なんて、考える俺はどうかしてる。





高校になっても、ほとんどが中学から一緒だったから、同窓会なんてものもしなかった。





…今どうしてるのかな、A。






大学は地元から出たのは、Aに会えるかも、なんて。






淡い期待も少しあったけど。





「…そんなに上手くいかないもんだよなぁ。」






「お、何かお悩みかな?」

「へー、楓でも悩むんだな。」






「失礼な。俺だって悩みの一つや二つあるよ。」





サークルの友達に笑いながら突っ込まれ、俺も笑いながら返した。





「あ、そうだ。今からカラオケ行こうぜ。」



「お、いいねぇ。楓も行くだろ?」







「うーん…今日はやめとくわ。また誘って。」






気分じゃなくて、断った。





「つれないなぁ、…さては彼女でもできたか!?」




「え、紹介してもらってないんだけど?」





「そんなんじゃねえって。」





いたらいいんだけどなぁ。






「ハァ…お前モテんのに、なんで彼女作らないんだよ。」





「…興味ないから?」





「なぜ疑問形?笑」





少しまた雑談をしてから、





「じゃ、行くわ。」






「おう。」

「また明日。」






家への道を歩こうとするが、まだ3時。





講義が早く終わったので、まだ時間があった。






…家に帰ってもやることないし。






少しぶらぶらしてから帰ろう、と思ったら。






楽器屋が目に入った。





『Aー、吹部だよりの推敲してよ。』



『あー、わかった。』






自然に、足が向かっていた。

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ミナ @メイン(プロフ) - まぁこさん» そ、そうですか?照れます笑笑 了解しました!私も書きたいと思っていたので、近いうちに書きます! (2018年11月26日 7時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
まぁこ(プロフ) - こんばんは!衝動書きでここまでって、すごいですね!なんか、感動で泣いちゃいました!笑 よかったら、2人のその後の話?的なのを書いていただきたいです!よろしくお願いします! (2018年11月25日 21時) (レス) id: 0fca2029db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ | 作成日時:2018年11月25日 20時

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