襲来 ページ21
「さァ始まりだ。
地に堕とせ。
敵連合“開闢行動隊”」
荼毘、とやらが木に手をつけ、炎を出しながらニヤリと笑った。
それにつれて、敵たちもさぞ楽しそうにニヤリと不気味な笑みを浮かべる。
……ここで私の状況を説明しよう。
・
1時間前
私の左眼には布が頑丈に巻かれていて、ゴッドアイは使えない。
さらに椅子に手を後ろに固定され、身動きも取れない。
「今からお前らで狼煙をあげに行ってもらう。
派手なことはしなくていい。
…ヒーローたちに思い知らせるんだ。
………俺たちが来たってことをな。」
狼煙…！？
ということは、みんなが危ないんだ…
「待って。私を連れてきたでしょう？だからみんなには…」
死柄木弔の指が４本、私の額に当てられた。
「それは“その時だけ”の話だ。騒ぐなよ？妹が惜しかったら。」
…なんて卑怯な奴等なんだ。
「…何が、狙いなの。」
「…まあそう怒るな。本来こちら側にいるべき人間を引き戻すだけだ。」
死柄木弔の手には、写真があったけれど、下手に動いたら鏡華が危なく、見えなかった。
「…殺さないでしょうね。」
「…さぁ？」
さぞ可笑しそうに肩をあげる死柄木が、本当に憎い。
目の前の死柄木を睨む。
「おお怖い怖い。まあ痛くも痒くも無いが。
…お前ら、ヘマはするなよ。」
目の前で恐ろしい事が始まろうとしているのに止められない自分が、本当に嫌になる。
固定されている拳を、ギュッと握った。
「嗚呼そうだ。」
死柄木は、私を見て、ニヤリと笑った。
「…藍上A、お前も行ってこい。」
…は？
「死柄木弔、良いのですか？逃げられる可能性が…」
「大事な大事な妹をおいては逃げないだろう？それに…
彼奴らの絶望した顔が見たいんだ。」
……何処までも憎たらしい。
しかし、鏡華を置いては逃げられないのは事実だ。
「…マントを羽織らせて。」
せめてもの抵抗だ。
「…いいだろう。行くんだな？藍上A。」
「…行かないという選択肢は無いんでしょう？」
私が尋ねると、
「…よく分かってるじゃないか。お前は俺たちに抵抗できないんだよ。」
嬉しそうにする死柄木。
私は何もできないのが
………凄く悔しかった。
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咲楽 - とても面白いです！続行へんも今から読みます！ (2022年1月1日 23時) (
レス) @page40 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 遊星さん» また更新再開します！！遅くなってすみません、読んでいただけると嬉しいです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - ちぃとんさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！！私もこの夢主ちゃん気にいってるんです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 莉奈さん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ x他1人 | 作成日時：2018年10月21日 7時
