＃ ページ19
「遅いですよ…って、藍上A！？」
私はツギハギと仮面に、黒霧の元へ連れて行かれた。
…驚くのも無理はない、と思う。
ただの下見に来ただけなのに、雄英生を一人、連れて帰ってきたんだ。
…しかも、何の抵抗もしていない。
「…荼毘、どういうことですか。説明を…」
「かくかくしかじかあったんだ。……いいだろう、目的を一つ達成したんだから。」
…私を連れて帰るのも、一つの目的だったらしい。
「…私がいないと、向こうで騒ぎになりませんか？」
「大丈夫だ！俺がお前を増やす！！」
…どうやら、此奴の個性が、人間をコピーする、的な感じだったらしい。
「…そうですか。」
「…大人しくしていてくださいね、藍上A。」
私は、黒霧の個性で、どこかにワープしていた。
・
・
・
「…わざわざそっちから来てくれるなんて思ってなかったよ、藍上A。」
「貴方が噂の藍上さんですね！カァイイですねー！」
バーに連れて来られ、中には私と同い年くらいの女の子もいた。
そして、憎い男、死柄木弔と対面した。
私は静かに言った。
「…私は此処へ来た。だから、絶対に皆に手は出さないで。あと…」
「…何だよ、注文が多いなぁ。」
やれやれ、と肩を竦める目の前の手だらけの男を睨む。
「…妹を、返して。」
その場にいた、全員が少しばかり驚きを見せた。
「…妹？知らないな。」
「…嘘つかないで。妹は5年程目を覚ましてない。それが急に消える、なんて有り得ない。
……私をおびき寄せる為に、妹を誘拐したんでしょう？
………返して。」
すると、ヴィランたちの動きが止まる。
目の前の死柄木はパチパチと手を叩いた。
「…さすが雄英の特待生。勘が鋭いね。…正解だ。お前の妹は、此処にいる。」
………やっぱりそうだ。
「…なんで妹に手出すの。関係ないでしょ？返して。」
「それが関係無くもないんだよ…黒霧、連れて来い。」
しばらくして、黒霧が連れてきたのは、
「っ、鏡華！」
車椅子に座らされた妹だった。
「…なあ藍上、大事な妹がなんでこんなになったか、覚えてるか？」
急に、頭が鈍く痛んだ。
「っ、ハァ、ハァ、」
「そうだよなぁ？思い出せないよなぁ？フハハ、悔しいなぁ藍上？」
目の前で楽しそうに笑う死柄木弔は、
背筋が凍る程、恐ろしかった。
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咲楽 - とても面白いです！続行へんも今から読みます！ (2022年1月1日 23時) (
レス) @page40 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 遊星さん» また更新再開します！！遅くなってすみません、読んでいただけると嬉しいです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - ちぃとんさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！！私もこの夢主ちゃん気にいってるんです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 莉奈さん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ x他1人 | 作成日時：2018年10月21日 7時
