突然のスタート ページ15
バスに揺られて約一時間。
私たちは全員、バスから降ろされた。
…最初はパーキングかなんかに着いたんだと思ったけど、
見渡す限り森が広がる此処は、どう考えてもパーキングなんかじゃない。
「何の目的も無くでは意味が薄いからな。」
意味深に、相澤先生がそう呟く。
すると、
「よーう、イレイザー！！」
何処からか、女性の声が聞こえた。
「ご無沙汰してます。」
相澤先生をイレイザー、と呼ぶということは、プロヒーロー？
そう考えていたら、
「煌めく眼でロックオン！」
いきなり何かの登場シーンのようなセリフが始まった。
「キュートにキャットのスティンガー！」
「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ！！」」
「今回お世話になるプロヒーロー、プッシーキャッツの皆さんだ。」
相澤先生の紹介の時も、少しグラッとなりながらも保っていたプッシーキャッツさんは、
プライドが高いんだろう。
「連名事務所を構える４名１チームのヒーロー集団！山岳救助等を……」
緑谷の、誰も聞いていないのに始める説明のお陰で、
あまり知らなかったプッシーキャッツさんのことを理解した。
…さすが緑谷。
「ここら一帯は私らの所有地なんだけどね。あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね。」
ピッと指差したところは、まだまだかかりそうなほど遠かった。
「じゃあ何でこんな半端なとこに…」
「いやいや…」
「バス…戻ろうか…な？早く…」
みんなも何か感づいたのか、ザワザワしてきた。
「今はAM9:30、早ければぁ１２時前後かしらん。」
なんとも不気味な口調でそういった。
「ダメだ…おい…」
「戻ろう！」
「バスに戻れ！早く！」
「１２時半までに辿りつけなかったキティはお昼抜きね。」
残念ながら、バスはもう発車していて。
「悪いね諸君。」
私たちはプッシーキャッツさんのうちの一人の個性であろう、土によって投げ出されていた。
「合宿はもう、始まっている。」
遠くで聞こえた相澤先生の声。
「私有地につき、個性の使用は自由だよ！
今から３時間！自分の足で施設までおいでませ！
この…魔獣の森を抜けて！」
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咲楽 - とても面白いです！続行へんも今から読みます！ (2022年1月1日 23時) (
レス) @page40 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 遊星さん» また更新再開します！！遅くなってすみません、読んでいただけると嬉しいです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - ちぃとんさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！！私もこの夢主ちゃん気にいってるんです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 莉奈さん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ x他1人 | 作成日時：2018年10月21日 7時
