＃ ページ7
「っ、」
咄嗟に左眼を使おうとしたら、
「…そう簡単には勝たせてくれないですね。」
「当たり前だ。」
個性は、消されていた。
そして私と轟をめがけてあの紐を巻きつけてこようとした。
「危な…」
咄嗟に避けた私は助かったものの、
「この場合は回避優先すべきだ。先手取られたんだから。」
轟はもう数秒後にはあの紐に捕らわれてしまう。
「八百万行け！」
「ハッ…あ」
八百万は少し戸惑いながらも、出口に向かって走っていった。
「あ、そういうアレか…なら好都合。」
「っ、轟！」
「痛っ…」
轟はもう、吊るされてしまって、下には撒菱を置かれていた。
「…お前もすぐにこうなる。」
左眼を使おうとしたけれど、やはり先生に個性は消されていて。
最初は避けられていたけど、
「っ…」
すぐに捕まってしまった。
…こんなの左眼でどうにでもなる、そう思ってたけど、
「…マキビシといい、これといい、とことん嫌らしいですね。」
「そりゃ、ヒーロー殺しのときとは違うからな。」
私の目は、ご丁寧に両方とも頑丈に目隠しをされてしまった。
「随分負担が偏った策じゃないか。もう少し話し合っても良かったんじゃないか？」
それだけ言って、おそらく八百万のところへ向かってしまった。
「…話し…」
「…八百万、何か言いたそうだった。…今思えば、八百万の意見聞いてないよね、私たち。」
同意を求めるだけで、八百万本人の意見を聞いていなかった。
「…コミュニケーションとれてなかった。」
八百万のことだ、何か考えがあったはずなのに。
「…俺は全く聞く耳を持ってなかった。」
「…後悔してもしょうがない。」
大事なのはこの後どうするか。
…待てよ。
「…轟、私の下って撒菱ないよね。」
「ああ…でも、見えてないんだろ？」
見えてない…けど、
「…眼は“開いてる”」
私は力を使ってみた。
すると、
「…よし。」
案の定、“左眼だけ”、視界を遮っていた布を消すことができた。
そして、
「…消えろ、撒菱。」
轟の下にあった撒菱を消す。
「っ！…助かった、」
轟は氷を出し、手の動きを邪魔していた紐を取った。
そして、私も下ろしてもらった。
「藍上さん、轟さん！」
「八百万。」
大事なのは、
「八百万、何かあるんでしょ？
聞かせてよ。」
この後どうするか、だ。
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咲楽 - とても面白いです！続行へんも今から読みます！ (2022年1月1日 23時) (
レス) @page40 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 遊星さん» また更新再開します！！遅くなってすみません、読んでいただけると嬉しいです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - ちぃとんさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！！私もこの夢主ちゃん気にいってるんです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 莉奈さん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ x他1人 | 作成日時：2018年10月21日 7時
