＃ ページ25
「は…？」
その場の者は、たった今まで藍上がいたはずの場所から目線を動かさなかった。
…正確には、動かせなかったのだ。
「何が、どうなってるんだ…？」
今何が起こっているのか、誰一人としてわかる者はいなかった。
緑谷の言葉が、皆の心情をはっきりと示していた。
「…来ちゃダメだよ…って言ってたな。」
轟がわずかに動揺を見せながら言った。
“あいつはヴィラン連合に捕まった。”
…その場の全員に、それが予測できていた。
「…ねえ、嘘だよね、藍上さん、」
グッと拳を握りしめる。
「冗談、だよね…？」
地面に向かってそう、問いかけるが、当然返事はない。
全員が拳を握りしめ、悔しさを堪えていた。
「…行くぞ、皆。」
不意に、轟が言った。
「轟君、藍上さんがいなくなったんだよ？それなのに…」
「だからだ。」
緑谷の言葉に重ねるように言った。
「…俺だって悔しい。
でも、ここで止まっててもしょうがねえ。
爆豪を無事に送り届け、藍上を助け出す。
これが俺たちのできる、最大のことだ。」
皆が心を動かされた。
轟の心には、藍上の言葉が響いた。
『失敗しても、後悔するな。
反省して次に繋げることができれば、成長できる。』
脳内で、藍上の声が響く。
悔しさに拳を握りしめ、それから
前を向いた。
「…助けるぞ。」
その場の全員が同じ思いだった。
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咲楽 - とても面白いです！続行へんも今から読みます！ (2022年1月1日 23時) (
レス) @page40 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 遊星さん» また更新再開します！！遅くなってすみません、読んでいただけると嬉しいです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - ちぃとんさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！！私もこの夢主ちゃん気にいってるんです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 莉奈さん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ x他1人 | 作成日時：2018年10月21日 7時
