恋した相手は、魔法使いの君でした。【名前変換オリジナル】

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「ね、これは何！？」






「 …プラモデル。」






「へぇー！



凄いね、お城がこんなに小さくなってるよ！」






俺は、この騒がしい魔法使いと、



ショッピングモールに来ていた。







なぜこうなったかというと、







１週間前に遡る。








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「さて、我が助手君よ。最初のお仕事だよ、」






急に呼び出されたかと思うと、


こんなことを言ってきた。






「…何。」






「ま、そこまで重っ苦しい事でも


ないんだけどねー」






そしてニコッと人懐っこい笑みを浮かべた。






「一緒にショッピングモール行こ！」







俺は、







「………は？」







全く意味がわからなかった。






「いや、何その反応。



流石の私でも傷つくよ！？」







えーん、とわざとらしく泣き真似をしてくる。







…こんなにうざい事でも、


腹が立たないのは、






俺は相当こいつに惚れてるんだなーと。








「…何のために？」







すぐにイエスと言えるほどの素直さは、



あいにく俺には持ち合わせていない。






「人間界の下見、という名の息抜きだよ。」







はぁ…






「何ー、その反応。



…じゃあいいや、安藤君に頼もー、





なんか最近よく話しかけてきてくれるし。」






「わかった。行くから。いつ？」






卓也はダメだ。







「じゃあ、今週末の日曜日、駅に集合ねー」






こう言えば俺がくる、とでも思ったのか、



ニンマリと笑って言った。







.








「悠斗、



さっき輝夜さんと何話してたんだよ。」







教室に帰ると、卓也が寄ってきた。







…最近、輝夜のことに敏感な気がする。







…本気で惚れたか？






と冗談半分で言ってみたい気もするが、



本気で惚れてる俺が



こんなことを言えるはずがない。







「…別に何にも大したことは話してないけど。



気になるなら本人から聞けば？」







「そんなに重いことしねーし…いいなぁ…」







否、こいつは輝夜に惚れている。







まぁ、輝夜の人気は上がる一方で、




止まることを知らない。







この前女子と対立してたが、




他の女子からあの時の女子に向かって



言えた勇気を認められて、







女子にもファンが出来ているくらいだ。







そうして俺は緊張して眠れない夜を、




１週間過ごすことになった。








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