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・
「………じゃあ何のために
俺はその助手というのをしないといけないんだ?
何のために
こんな意味のわからない時間を
過ごしていかないといけないんだ?
…俺は忙しいんだ。
そういうのは他でやれ。」
俺は優等生でならないといけないんだ。
こんなお遊びに付き合っている暇はない。
そこまで言って気づいた。
これはただの八つ当たりだ。
・
…最悪だ。
こいつは何も悪くないのに。
「ごめ………」
最後まで言えなかった。
だって、こいつは、
「…ごめんね。」
あまりにも悲しそうに笑ったから。
今までこいつのこんなに悲しい顔を
見たことがなかった。
「………もう、近づかないから。ごめんなさい。」
そう言って去っていった。
…勝手に近づいてきて、なんなんだよ。
もう、面倒ごとに関わらなくて
良くなったんだから。
「はぁ、やっと解放される…」
結果的には良かったはずなのに。
「…あれ?」
ズキズキと心が痛む。
「…最悪だ。」
こんなに自分が嫌になったのはいい初めてだ。
『人間1号くーん』
いつも笑顔だったあいつが、
あんな顔をするなんて。
………このままは嫌だ。
明日、謝ろう。
そしたら、この痛みも引くだろう。
そう思った。
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あや - ミナさんの小説、ほんとに面白すぎます!私にはこんな文才ないんでうらやましいです…これからも頑張ってくだい!応援しています! (2020年5月29日 14時) (レス) id: c76ac59f23 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - シグさんSさん» ホントなんですよ笑 でもそう言ってもらえて嬉しいです!また思いついたら挑戦してみようと思います! (2018年12月24日 9時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
シグさんS - 面白かったです!…初めてのファンタジー?うそだぁ。絶対初めてじゃないって。こんな面白いのに初めてっヤバイって。というレベルで面白かったです!これからも頑張って下さい! (2018年12月23日 21時) (レス) id: e6f3c704f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 如月 唯奈さん» ですです笑 でも上手くできていたならよかったです! (2018年12月23日 8時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - え?初めてなんですか?話の展開とか、面白いので二週繰り返して見てしまいましたっ! (2018年12月22日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ | 作成日時:2018年6月28日 17時