開幕の準備�� ページ49
ドドドド、と地響きが聞こえてきた
それは確かにこちらに向かってきていて
ワンダーランドに着いたはいいものの、肝心のトランプ兵が中々現れないのでどうしたものか、と悩んでいた矢先の事だった
音の方へ目を凝らす
段々と見えてくるその正体に、口端が引き攣った
地響きの先頭を突っ走るあの男は確かに見知った奴で、率いているのは武器を持った大量のトランプ兵と怒りに顔を歪めたハートの女王
本能がアラームを鳴らす。これは、
「お前ら逃げるぞ！！」
上司に怒られてる系のやつだ！！！
誰よりもそれに慣れているエイトフットは先陣切って走り出した
あれ捕まったら多分俺らも一緒に〇される！！
本能がそう叫んでいる
「えっ、エイトフット！？親友まで！？…げ、クソリンゴもいんのかよ！！とマルフィ？！」
後ろから大声で名前を呼ばれた。畜生この髪型は目立ちすぎる
人間の姿に慣れない彼等はあれよあれよと追いつかれ、主犯のそいつは心底楽しそうに笑った
「ワンダーランドへようこそ！お茶はいかが？！」
お茶会でも始める気なのか、ハットからティーセットを取り出すジャックにエイトフットは
「てんめぇ、この場面で何考えてんだこのイカレトランプ！！」
と噛み付いた
「おや、これは珍しい茶葉だね」
「お前は順応すんなマルフィ！」
「これ追いかけっこしてるのか？けど、僕は鬼の方が好きだからタッチして貰おうかなぁ」
「ばっか！捕まったら人生から脱落すんぞボケ！！」
「……捕まりたくないのなら、この世界から出ればいいと思うぞ」
「全くもってその通りだアップル！お前やっと役にたったな！マルフィ！」
「OK」
パチンっと鴉が指を鳴らした
ーーー
ーー
ー
どてーんっ！と大きな音を響かせて、メンズリクルーター一行はホテルハイタワーの大広間へと着地した
「おや、君たち随分と派手な登場だね」
くっくっと喉で笑うのは、なんと懐かしきMr.V
愛用のステッキをくるりと回して、ニヤニヤと面白そうに見下ろしている
「ミスター！皆さんお揃いになりました」
「だろうね。さ、メンズリクルーター諸君、いつまでも床に転がってないでミーティング始めるよ〜」
ーーー
ーー
ー
「皆さん、今年も我々ヴィランズの秋がやって参りました。一瞬たりとも目を離さずよう、ご注意ください。
さぁ、貴方の心の闇を輝かせる時間です
"アクション"」
2018年 ディズニーハロウィン 『開幕』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だきまくら - あいむさん» ですね...なんというか噂的にも...ね... 手下たちにからかわれて、Mr.にも絡まれてあのわちゃわちゃしたリクが好き 免許皆伝して、スキャちゃんが離れていくと考えると涙が... 守りたいあの笑顔、本当にその通りです！ (2018年9月18日 22時) (
レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 演出凄いですよね！嬉しいけどどこか複雑な感情になってしまいますが...笑 相変わらずのお茶目さで場を和ませて貰いたいです。。守りたいあの笑顔 (2018年9月17日 13時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» 今回、初期のような演出で沢山の手下さんたちと会えるという！！ スキャちゃん、動画で見ました！めっちゃくちゃ美しかったです！けど、お茶目な一面は変わってなくて安心しました笑 頑張りますーーー！！！ (2018年9月15日 0時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 始まりましたね！！昨日お会いしてきたんですが、もう、最高でした...泣 スキャちゃんやばいです妖艶です。← 頑張ってください〜〜〜！！ (2018年9月12日 15時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» Dハロ始まりましたねぇ！ 手下さんたちも美しさが増していて、スキャちゃんも...！ どうにかして行きたいんですよ笑 今、色々必死です笑 (2018年9月11日 1時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あいむ | 作成日時：2018年5月23日 23時
