眠り姫�� ページ6
マル「…いってしまうのかい？」
彼の声が微かに震えた
彼女がゆっくり頷く
マル「……」
「そんな悲しい顔しないで」
するり、と彼女が彼の頬に手を伸ばす
その手はいつもの温かい手だった
マル「…ｯもっと、一緒にいてあげる事だってできたのに…何もかも投げ打って君と過ごせばよかった……本当にすまない…」
「何言ってるの。貴方には敬愛する主人がいるでしょ？その方のために生きなくちゃ。こんな弱い人間の事なんて気にしなくていいの」
マル「でも…」
「貴方はヴィランでしょ？貴方が思うように生きればいい
…でもそうだなぁ、そこまで想ってくれてるなら、私が起きる日を待っていてくれる？」
マル「！もちろんさ。いつまでも待っているよ」
「私をまた探してね」
マル「あぁ。その時になれば君を探して出し、私のこの大きな漆黒の羽で迎えに行こう」
「本当？！楽しみにしてる」
マル「きっとすぐさ」
不意に、彼女の目が光を失い、その手がベッドに落ちた
マル「！」
ひゅ、と小さく彼の喉が鳴った
「…ぁ…ね、そこにいる？」
確認のように言う彼女の目はもう彼を映せない
白い肌がより一層雪のように色味を失っていく
マル「ｯもちろん。君のすぐ傍にいるよ」
ぎゅっと安心させるように彼女の手を握る
「よかった……ねぇ、笑って欲しいな」
私、貴方の笑った顔大好きなの、と言う
マル「…あぁ、いいよ」
にこり、と笑う
「…本当に貴方は美しいね」
今自分はきちんと笑えているのだろうか、彼はそう思ったが、もう見えないはずなのに彼女が確かに彼を見て、泣きながら笑ったのだ
「本当に、本当に、綺麗」
マル「…君には負けるさ」
いつもはこんな事言わない
それを分かっている彼女はただ一言、ありがとう、と言った
そして、最期の言葉を紡ぎ始める
「…さような…ううん…おやすみなさい、マルフィ。私の大好きな人」
マル「あぁ、おやすみ、A。良い夢を見てくれたまえよ、私の愛しい人」
彼女は少し微笑んだ後、ゆっくりとその目を閉じた
その綺麗な瞳、そして美しい笑顔を忘れないように、そして、彼女がまたいつの日かこの世に生を受けるその日を夢見て、優しく彼女を抱きしめて彼も目を閉じる
___君が本当の眠れる森の美女、かもなぁ…
今しがた寝たばかりの所悪いが、なるべく早く目を覚ましてくれないかい、私の愛しの眠り姫___
彼の閉じた瞳から溢れてしまった透明な雫が一筋、左頬を伝った
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あいむ(プロフ) - えいみ〜さん» 嬉しいです〜(*^^*) 手下を好きになってから調べたりするようになりましたwまだまだ勉強不足ですよw 心はヴィランズなんですけども、ミスターに押しかけに行ってこようかな…666年後に一緒にタワーオブテラーの最上階に行きましょうd('∀'*) (2018年3月1日 21時) (
レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
えいみ〜 - いえいえ！気が合うかもしれませんね笑笑とても感謝しています！トランプの意味をよく知ってるんですね！参考になります！アイム様がヴィランズだったらよろこんで手下になるのになー…アイム様！ヴィランズになってくださいよ笑笑 (2018年3月1日 20時) (レス) id: 4fd3296984 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - えいみ〜さん» ↓のハートの7ではなく、6です！申し訳ありません！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - えいみ〜さん» 妄想集結でしたか？！私も妄想MAXで書かせていただいたので、もしかしなくても気があっちゃうんじゃないですかね…(。-∀-)ﾆﾔﾘ← ハートの7騙されやすい、という意味らしいですよ！私の手下ですか？！手ぐすね引いてお待ちしております笑 いつでもどうぞ〜！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
えいみ〜 - 歪み、サイコー！でした！私の妄想が集結しすぎて笑っちゃいました笑笑 夢主がトランプ兵っていうのが斬新でとっても良かったです！アイム様の手下になりたくなりました笑笑本当にありがとうございました！またお願いするかも知れませんが、よろしくお願いします！ (2018年2月26日 20時) (レス) id: 4fd3296984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2018年1月8日 1時
