絵になるような君�� ページ39
その日の夜は満月だった
昼間、王国を1つ潰したというのに、何も無かったかのように写真集を見るA
「やっぱり芸術ってこーゆーものだよね」
パタンっと分厚い本を閉じて、感嘆の溜息をつく
周りをみれば、談話室にはもう誰もいなくなっていた
時計の針は午前2時過ぎを指している
ジャ「A…？」
「あら、まだ起きてたのね」
ガチャ、と扉を開けて入ってきたのはワイシャツ姿のジャック
ジャ「仕事終わらなくてさぁ…」
そういう頬には赤いペンキがついていた
「手伝おっか？」
ジャ「いいの？あーでも夜遅いしなぁ…」
時計をチラッと見て言う
「いいよ、手伝う。なんか寝れなくてさ」
寝れないのはきっと、昼間の事のせい。獣としての自分が興奮しているのだ
ジャ「そう？じゃあ僕の部屋に行こ」
白い薔薇が赤く染まっていく
その作業は単純だが、Aは楽しんでいた
「(何かを赤く染めるのがたまらない)」
寝れないから手伝っているのだが、これでは更に寝れなくなりそうだ
気付けば、Aの手や頬にも赤いペンキがついてしまっていた
「うわ、これ取れないな」
頬をこするが、そうすることで益々赤が鮮やかに広がってしまった
沢山の美しい薔薇の花に囲まれて、彼女自身も赤に染まるその姿にジャックはクラっとする
元が獣とは思えない程の細やかで陶器のような白い肌
大きく吸い込まれそうなほどの瞳
床につくほどだというのに、サラサラと細く輝く明るい茶色の髪
そして、その頬の紅い花
出来ることならこの場面を、この美しい人をこのまま留めておきたい
手元に置いて、愛でていたい
そんな妙な考えが頭を過ぎった
仕事を終えて、Aと別れた後、ベットに沈み込む
部屋の中にはペンキの匂いと、かすかに彼女のシャンプーの匂いが香っていた
その香りに酔う中、思い馳せる
アップル「……」
その頃、アップルも眠れずにいた
どうも昼間見た光景が頭から離れないのだ
紅い花を周りに散らし、その中心に佇む彼女
少々乱れた髪から覗くその目は妖しく艶やかに光っていた
なんて美しい。正に絵画…名画だ
まるで天使のような美しさなのに、それの正体は死神ともいえる残酷なもの
是非とも額縁に入れて壁に飾りたい
自分だけのものにしたい
そこまで考えて、1つ思う
ジャ・アッ「「(僕/私はきっと…)」」
『紅い花が映える彼女のことが好きなんだろう』
悪役の所にサンタさんは来ない�帰�←絵になるような君�権┗寨�注意
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クレハ(プロフ) - あいむさん» ありがとうございます！あいむ様の文才ならぶち壊れないですよ！← リクエスト受けて下さってありがとうございます！ (2018年1月8日 0時) (
レス) id: 350256b5d7 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - クレハさん» コメントありがとうございます！続編を出せるのも皆様の応援のおかげでございます(＊´ｖ｀) リクエスト承知しました！絶対感動するやつじゃないですか！ぶち壊さないように頑張りますね...(汗) 続編の方に書かせて頂きますので少々お待ちくださいまし*_ _) (2018年1月8日 0時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - えっちゃんさん» コメントありがとうございます！毎日チェックして下さってるんですか？！それは嬉しい…たくさん更新できるよう頑張りますねd('∀'*) リクエスト承知しました！ありがとうございます！続編の方に書かせていただきますね^^* (2018年1月8日 0時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - 愛さん» コメントありがとうございます！わ！ほんとですか？！手下沼の底から浅い方にいる方を引きずり込もうとしてたので嬉しいですね← 皆さんが読んでくださる限り続けるつもりですので、こちらこそよろしくお願いします<(_ _*)> (2018年1月8日 0時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - 続編ありがとうございます！ありがとうございます！(( リクエスト失礼します！もう似たものがあったらごめんなさい！主人公が何かの拍子に亡くなって、後に生まれ変わってまた出会う…って感じのが欲しいです！マルフィの話がいいです← (2018年1月7日 23時) (レス) id: 350256b5d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2017年11月4日 21時
