恋を食む��(マルフィ) ページ43
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・人間の女の子
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・若干ヤンデレ気味注意
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凡そ二週に一度ほど。彼はふらりと迷い猫のようにやってくる。いつだって私が帰ってくる前には部屋にいて、柔らかい笑みで私を迎えるのだ。彼がいる部屋は優しく幸せで、苦しくて辛い呪いの部屋だった。
彼はぞっとするくらい美しい人だった。つやつやとした濡羽色の髪は軽くウェーブがかかっていて、時々左目がその髪に隠れるのがすごくかっこよかった。笑う顔がすごく柔らかくて、誰の目も奪う宝石のような人だった。そんな人が、何故か度々私の家に訪ねに来る。それがいつから始まって、どうしてこうなったのかのは、まるで魔法にでもかかったかのように、いまいち覚えてなかった。それでも、こんなにも綺麗な人が私の元に来てくれるというのはすごく心地が良くて、よく知りもしないのに、いつの間にか私はこの人のことを好きになっていた。
彼は仕事終わりの私を迎え入れると、いつもあったかい毛布で包んでくれる。ご飯もお風呂も用意してくれていて、私はただただベッドの上で毛布に包まれているだけ。そして、駄目になりそうなくらい甘やかされて、ウトウト眠りにつく。
それは、すごく慣れた手つきだった。他にもこうしている人がいるんだろうな、と分かる手つき。そうやって優しくしてもらうと、嬉しさを感じると同時に、他の人の影にどうしようもない嫉妬の火がジュワジュワと焼き付くのだ。すごく温かくてすごく冷たい彼に、私はどうにも満たされなくて、他の人を触るその手を縛り付けたい衝動に駆られるのだ。どこにも行ってほしくない。ずっとここに居てくれればいいのに。……。
そうしていつのまにか、私は彼に醜いくらい溺れていた。底のない沼を永遠と藻掻いている感覚だった。そこは苦しくて幸せだった。いつ彼が来るか分からないから、友達と遊びに行くこともめっきり減った。そうしていれば、友達自体が減ったように思う。でもそれでも良いと思えた。彼さえいれば、別になんでも良い思えた。私は、みっともないくらいの恋をしていたのだ。
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あいむ(プロフ) - ちゃむPOPさん» コメントありがとうございます！ようこそ手下沼へ！！そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございますm(*_ _)mノロノロ更新ですがお付き合いいただけると嬉しいですです！ (9月22日 17時) (
レス) id: 703a955963 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむPOP(プロフ) - 最近手下沼にハマった者です。1作目から数日で一気読みさせて頂きました。世界観がとっても好きです。応援してます！！ (9月20日 23時) (レス) id: 75c22fdb63 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - ちゃろさん» ギャグ多めになってしまいました。笑 ご希望に添えていましたら嬉しいです。リクエスト頂きありがとうございました！ (8月1日 0時) (レス) id: 703a955963 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろ(プロフ) - あいむさん» リクエストさせて頂いたものを書いて頂き、ありがとうございます✨しかもあんなにたくさん❗呆れている他のメンバーの表情が凄く浮かんできました(笑) (7月31日 1時) (レス) @page37 id: 4d5a25e049 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - ちゃろさん» わがままだなんてとんでもないです！リクエスト嬉しいです♡かしこまりました！更新まで少々お待ちくださいませ( . .)" (7月25日 16時) (レス) id: 703a955963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2023年3月31日 23時
