一枚上手�� ページ40
｢ねぇこれ！ どういうこと？！ しかもよりによってこんな見えるところに！｣
Aは、廊下に出るなりマルフィを壁に追いやると、睨むようにして言った。言葉と共に、グイと見せたのは首筋。襟でもギリギリ隠れない所に咲いているのは赤い花。じわりと赤いそれは白い肌に映えていた。マルフィはそれを見て、ほんの少し目を細めてから……何食わぬ顔でニコ！ と笑って口を開く。
｢何って、私のモノっていう印。……まさか嫌なんて言うんじゃないだろう？｣
マルフィは、ん？ と確かめるような顔をした。長いまつ毛に縁取られた瞳が、Aの目を覗いてくる。ほんの少し上げられた口角がとびきりセクシーだった。
自分の魅せ方を分かっている人の仕草はどうしたって心を動かされるもの。それが好きな人ならば尚更。しかもそれをマルフィは分かっているようだった。つまり、彼はすごくズルい顔をしているのだ。ぐ……と言葉に詰まる。が、ここで易々と許す訳にはいかないのので。
｢嫌……じゃないかもしれないけど！ だからってこんな、見えるところにしないでよ！ 服着ても見えちゃうところじゃない！｣
｢？ キミ、リクルーティングは来週までないじゃないか。｣
｢リクルーティングがあるとかないとかじゃなくて！｣
そう言うと、マルフィは何がダメなのか分からないとでも言うように首を傾げた。
今度は本当に何も分かっていなかった。アレが人間に見られてしまうのが頂けないことは分かる。しかし、Aは来週までリクルーティングは入ってないし、人間の前に出ることもない。ハイタワーホテルの中で接触するのはリクルーターだけだし、何も問題はないはずだ。
｢だって、なんか、は、恥ずかしいじゃん！ そもそもハーデスに言われて気付いたの！ すごく恥ずかしかったんだからっ！｣
｢私たちの仲はみんな知っていることだろう？｣
｢そういうことじゃなくって……！｣
途端にぽぽぽｯとAの頬が赤くなる。マルフィは彼女の悪役にしてはややウブで純粋な所が好きだったので、クスクスと笑った。しかしまぁ今の言い分でAの言いたいことは分かった。Aは同僚に見られるのも恥ずかしいらしい。マルフィは、ンー……と少し考える素振りをした後、何かに納得して、ウン、と1つ頷いた。
｢じゃあ、私にも同じのをすればいいよ。｣
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あいむ(プロフ) - ちゃむPOPさん» コメントありがとうございます！ようこそ手下沼へ！！そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございますm(*_ _)mノロノロ更新ですがお付き合いいただけると嬉しいですです！ (9月22日 17時) (
レス) id: 703a955963 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむPOP(プロフ) - 最近手下沼にハマった者です。1作目から数日で一気読みさせて頂きました。世界観がとっても好きです。応援してます！！ (9月20日 23時) (レス) id: 75c22fdb63 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - ちゃろさん» ギャグ多めになってしまいました。笑 ご希望に添えていましたら嬉しいです。リクエスト頂きありがとうございました！ (8月1日 0時) (レス) id: 703a955963 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろ(プロフ) - あいむさん» リクエストさせて頂いたものを書いて頂き、ありがとうございます✨しかもあんなにたくさん❗呆れている他のメンバーの表情が凄く浮かんできました(笑) (7月31日 1時) (レス) @page37 id: 4d5a25e049 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - ちゃろさん» わがままだなんてとんでもないです！リクエスト嬉しいです♡かしこまりました！更新まで少々お待ちくださいませ( . .)" (7月25日 16時) (レス) id: 703a955963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2023年3月31日 23時
