特別��(ダルメシア) ページ24
Attention
・『花を贈る』の続き
・ダルがヤンデレ
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僕は彼女に花を贈るのが好きらしい。
きっかけは些細なことだった。
ちょっとした私用で彼女にリクルーティング活動を代わってもらったから、お礼に何かあげようかと考えていたら、マスターのクルエラ様が花には花言葉があることを教えてくれて、それがどうにも格好よく感じた僕は、それを試してみたくて、感謝の意のある花を彼女に贈ったのだ。
しかし、マ、彼女も僕と同じで花言葉なんて知らなかったみたいで。でも渡す時に、この前のお礼にやる、と言葉を添えたから意図は伝わったみたいだけど。
それでも、花を渡した時、彼女は本当に綺麗に微笑んだ。にほにほと可愛らしいその笑顔は、なんだか僕を夢心地にさせた。クルエラ様に頭を撫でてもらった時みたいな幸福感。ことん、となにだか音がした。
あ。と思った。途端にどうしようもないくらい彼女が欲しくなった。なんとしても、僕だけのものにしたいと思った。
けれど、急に露骨な意味の花を贈るのは、気が急いているようで憚られたから、最初は彼女と親交を深めようと思った。
そうして、いつか彼女が自ら僕の手に落ちてきてくれたらいいと思った。少しずつ。少しずつ。花の意味を友愛から愛情へ。頻度もあげて。何も無い時でも彼女に花を贈った。彼女はその度に華奢な笑顔を僕に向けてくれた。
甲斐甲斐しく花を贈っていたからか、彼女は随分と僕に気を許してくれた。僕を見る目が変わっていったのが分かったのだ。犬は言葉を持たない。なので、人間を観察することでその感情を推察する。飼い主の機嫌の善し悪しを犬は理解しているのだ。その為に、僕は人の変化を見破るのが得意であった。その目が、僕を見つめるその瞳が、特別なものになっていっていることに気付くのに時間はかからなかった。その目がもっと見たい。早く僕だけのものにしたい。大切なおもちゃは隠しておきたいのと同じように。犬である僕がそう思うのは仕方の無いこと。他の奴らに取られるなんて以ての外だった。
だから、僕は次のステップに移った。
彼女にリナリアの花を贈ることにしたのだ。
花言葉は『この恋に気付いて』。
彼女もいつからか花言葉を調べるようになったようだし、ひょっとしたらすぐに気付くかも。
どうしようもないくらいの期待にうきうきしながら、彼女の部屋の前に花をそっと置いた。
そうして彼女はことん、と僕の手に落ちてきた。
一輪の白いアザレアと共に。
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あいむ(プロフ) - ユウウさん» 返信ありがとうございます。かしこまりました！ 続編での更新になりますので少々お待ちくださいませ！！ (2022年12月12日 22時) (
レス) id: 703a955963 (このIDを非表示/違反報告)
ユウウ - あいむさん» 言い忘れていたのですが、現パロというより学パロでお願いします。重要なことなのに言い忘れてすみません。関係性は恋人で全体的に甘い雰囲気でお願いします！ (2022年12月12日 7時) (レス) id: 452cd22222 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - ありがとうございます！ リクエスト承りました！ 現パロという他になにか、こうしてほしいなどのご要望はありますか？？ （関係性など） (2022年12月10日 22時) (レス) id: 703a955963 (このIDを非表示/違反報告)
ユウウ - 初コメです！毎回楽しみに見させていただいてます。リクエスト失礼します。アップルポイズンの現パロををお願いします！これからも応援させていただきます！ (2022年12月10日 19時) (レス) id: 452cd22222 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - トワイライトさん» 今年のハロウィンのパレードはまた沼に引きずり込ませにきてますよね…ひと時の秋、楽しんでいきましょう！ リクエストありがとうございました！ (2022年10月2日 12時) (レス) id: 703a955963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2020年2月4日 23時
