一刻も早く ページ31
タナカ「A様!!今どちらに?大変なことに…!!」
珍しく本気で焦った声のタナカさんの声が無線を通して耳に届く
「うん、バカラから聞いた!!今そっちに向かってる!」
サッとマイクを取り出し、息があがる中応えた
タナカ「あとどのくらいでおつきになりますかぁ?!」
「っはぁ、あと3分ってとこっ!もーちょいまって!」
タナカ「お急ぎお願いします!!」
「もっちろん」
ぷつん、と無線が切れる
私は今全力でザ・レオーロに向かって走っていた
周りの客らがビックリしているが今は仕方ない
とにかく一刻も早くザ・レオーロに着かなくては
髪やドレスが乱れるのも気にせず走った
なぜ、私がこんなにも急いでいるかと言うと、それはたった10分前の事だった
バカラの頼みでお使いに出ていた私
亀車を使うか迷ったが、今日は客も少なく急ぎでもないようだったし、歩いていくことにした。…思えば、その時迷いなく亀車を使えば良かった
そうでなければ、もっと早くザ・レオーロに着くだろうし、なによりこんな汗だくで走らなくて済んだ
まあ、それ置いておくとして…
目的地に着いた私はバカラのお使いを早々と済まし、少しだけ服を見ていた
たまにはカジュアルな服も欲しいなぁなんて思って、手に取るも、グラン・テゾーロには合わないかとラックに戻す
そんな事の繰り返しをしていると、不意に無線が音を立てた
バカラ「はやく…か…きて…たい、…の!!!」
「?」
バカラからの無線だったが何やら騒がしいのかよく聞こえない
「バカラ?なに?よく聞こえないよ」
そう問うたその瞬間、爆発のような音が響いた
「っ!!バカラ?!何があったの?!」
バカラ「っっ!敵が…お願い急いで応援に…一番上のステージ…で」
そこでブツッッと無線が切れた
「急がなきゃ…っ」
そして今に至る
ザ・レオーロはもう目の前
よく見れば、最上階のあのステージから黒煙が登っていた
「…どうか…」
皆が無事でありますように
そう祈りながら、私はザ・レオーロの扉を勢いよく開けた
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夏(プロフ) - 続きを見たいです (2020年12月20日 20時) (レス) id: d2cca775a6 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - みぃ さん» コメントありがとうございます!長らく更新を止めていましたが、この先のお話の方向がまとまりましたのでまた始めさせていただきました(´˘`*)更新速度は早くないと思いますが、よければご覧くださいねm(_ _)m (2018年2月5日 2時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 最近になって読み始めました!とても面白いです♪もう更新はされないのでしょうか? (2018年1月28日 21時) (レス) id: 6977329235 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - ゆまかさん» コメントありがとうございます!ご期待に応えられるように頑張ります!! (2017年2月3日 21時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆまか - とても面白いです!続きが楽しみです(*^^*) (2017年1月29日 22時) (レス) id: d9c7a9b9ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいむ | 作成日時:2017年1月27日 22時